「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「代表に入りたいという気持ちもある」(齋藤)「ユースとは全然違う。同じプレーしていたら通用しない」(遠藤) [鳥栖戦前コメント]

 

 

【試合に向けて】
エリク モンバエルツ 監督

「シーズンの初勝利というのは重要なもの。それを選手も感じていると思う。大事なのは、勝利するために必要なことをピッチで出したこと。新潟戦では勝つために必要なパフォーマンスがあった。メンタル面もフィジカル面も良かった。ときには相手のほうにチャンスが多く、それでもセットプレーだけで勝てる試合もある。ただ新潟戦は我々のほうがより多くのチャンスを作り、良い守備もあった。勝利に値するプレーを選手が見えてくれた。

(遠藤について)新潟戦ではいくつか彼の良さを出してくれた。月曜日に彼と一緒に映像を見たが、まだ改善すべきところもある。守備のポジショニングと相手の裏を取るところでは良いパフォーマンスだった。ただ、判断のミスがいくつかあったので、それが修正されればもっとチャンスになった。あと相手のGKと1対1になってゴールを決めるチャンスもあった。彼の最初のゲームとしては良かったと思うが、次のステップに進むための課題もある。

 鳥栖は監督が代わりスタイルが変わったと思っている。ビデオで見るかぎりは戦い方が変わっている。以前よりもショートパスを多くつなぐチームになっている。以前はもっとロングボールの多いチームだったと思う。でも鳥栖が素晴らしいチームであることに変わりはない。前への勢いがあり、それは昨年から変わっていない。我々としては攻撃面がポイントになるだろう」

 

MF 11 齋藤 学

「今季初勝利はマリノスにとって大きい。でも自分は日本代表に入りたいという気持ちもあるし、そのためには結果を残し続けなければいけない。だから1点取っただけでは何も変わらない。新潟戦では(遠藤)渓太が頑張っていた。そこに自分も含めて(天野)純や(前田)直輝といい競争ができればチームとしても強くなる。鳥栖戦はいつもハードな戦いになる。そこで負けていたら話にならないし、上に行くためにはもう負けられない」

 

MF 18 遠藤 渓太

「デビュー戦ではある程度突破できたし、スピードも通用した。でも最後の場面で取られたし、スライディングの長さがユースとは全然違う。同じ感覚でプレーしていたら通用しない。それにJリーグでは味方の声も聞こえないので、守備のときに指示の声を待っていたら遅い。自分で判断して行動しないといけない。試合当日のホテルではすごく緊張したけど、アップのときには腹を括ってやるしかないという気持ちだった。全体的にミスが多いし、初先発だから多めに見てくれる部分もあったと思う。でも2試合目、3試合目は違うので、結果を求めていきたい」

 

 

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DF 23 下平 匠

「新潟戦では若い選手がフレッシュなプレーをしてくれた。その試合で勝てたことはチームとしても意味がある。3試合目でようやく勝ち点3を取れて、ひと安心している。Jリーグはどこのチームにも差がないので、簡単に勝てる相手はいない。でも絶対に勝てない相手もいない。これからも接戦のゲームが多くなると思うので、1点多く取ること、1点を取られないことが大事になる。鳥栖はフィジカルが強いのが特徴のチーム。局面での競り合いで負けないようにしたい」

 

MF 8 中町 公祐

「喜田が足を痛めているので、もし出られない場合は自分がファーストボランチになって、いままでの喜田の役割になる。どちらかというとミカ(三門)が前に出て行く形になる。シュンさん(中村)がトップ下に入ったときに自分が前に絡んでいくタイミングはわかっているけど、そこは相手次第のところもある。中盤の底でゲームコントロールする選手も必要。鳥栖戦に勝って連勝できれば、開幕からの躓きを良い意味で払拭できる。ここは勝たないといけない試合」

 

DF 13 小林 祐三

「できれば開幕からの3試合で最低2勝したかった。ここまで1勝1分1敗で、その勝敗の順番も去年とまったく同じ。ただ相手が違うし、ウチのチーム状況も違う。新潟戦は(遠藤)渓太が前に入って、思い切りの良いプレーをしてくれた。ミスをしてもいいから仕掛けろと言い続けて、戦術的にもメンタル的にもうまくコントロールしてあげられた。前の選手なのでこれから目に見える結果を求められていくだろうけど、そこをクリアしていってほしい」

 

GK 21 飯倉 大樹

「開幕からの2試合は結果だけでなく内容もあまり良くなかった。前節の新潟戦はチーム全体に危機感があったし、若い選手はガムシャラにプレーしてくれた。勝てたことは良かったけど、GKとしては失点が続いていることが気になる。ここ2試合はセットプレーからの失点で、それはもったいない。不用意なファウルを与えないことが重要になるし、自分自身も的確な判断でゴールを守らなければいけない。鳥栖には豊田というヘディングの強い選手がいるし、元チームメイトのタニ(谷口)もいるので注意したい」

 

MF 28 喜田 拓也

「前に痛めた右足首を火曜日の練習で痛めた。でも自分としては鳥栖戦に出るつもりで準備している。ここは無理をしなくていい、という考えは一切ない。試合に出られるタイミングで必死にやらなければ、いつか試合に出られなくなる。自分が安泰の選手だと思っていない。新潟戦ではある程度のパフォーマンスを出せた。それでチームが勝てたのは良かった。後輩の(遠藤)渓太を動かすこともできた。その流れを大切にする意味でも、鳥栖戦に出場して、絶対に勝つ」

 

 

 

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