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「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「PKのないトーナメントだ」 勝利への意欲を燃やす栗原勇蔵は、試合に向けてテンションを上げている [ナビスコ7節仙台戦プレビュー]

 

最初に、ナビスコカップのグループリーグ最終節まで決勝トーナメント進出の可能性を残していることを喜びたい。しかも最終節のベガルタ仙台戦に勝てば無条件で勝ち上がりを決められる、つまり自力突破できる可能性である。

ここまでの5試合は、直近のリーグ戦から大幅にメンバーを入れ替えて臨んだ。先発総入れ替えも珍しくなく、リーグ戦の主力選手が出場しても試合前から交代時間がほぼ決まっていた。試合展開やスコア状況とは関係なくプレータイムを制限し、あくまで週末のリーグ戦を視野に入れながらの戦いだった。

迎える仙台戦。状況はこれまでと大きく異なる。今節に関してはミッドウィーク開催ではなく、国際Aマッチデーの裏側で開催される週末試合だ。直近のリーグ戦から約1週間の間隔があり、次のリーグ戦までも余裕がある。つまりフィジカルコンディションを気にする必要がない。むしろ週1試合のリズムを守るならば、リーグ戦メンバーを出場させるほうが自然かもしれない。

リーグ神戸戦のときと同じように、チームは試合前日のトレーニングを現地で行っている。そのため先発予想をする上で最も重要な前日練習を取材できないのだが、前々日時点でエリク・モンバエルツ監督は「メンバーについてはもう少し考える」と多くを語らなかった。起用する可能性があれば具体的に名前を挙げることも多い指揮官だが、今節ばかりは考えるところがあるのだろうか。

ただし前々日までの練習を見るかぎりは、先日の柏レイソル戦に先発出場した11人が一つのチームを形成している。相対するチームはU-23日本代表に招集されていた富樫敬真や喜田拓也など、そのほかのメンバーで構成されている。額面通りに受け取るならば、柏戦のメンバーが引き続き先発するか、あるいはメンバー総入れ替えのどちらかだろう。

本稿では、柏戦の先発11人を仙台戦のスタメンと予想する。「ナビスコカップを勝ち上がることが目的で、そのためのベストのメンバーで臨む」(モンバエルツ監督)。カップ戦の予選リーグに関しては、必ずしも勝ち点3を最優先した采配ではなかったが、この試合だけは意味合いが違う。

 

 

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ここまでのゲームを使ってチームの底上げを図ったのだとしたら、その目的はほぼ達成したと言っていい。5試合をフル活用し、若手選手は試合経験を積み、実績がありながらリーグ戦に出場できない面々も試合勘と緊張感を保つことができた。勝ち点3を最優先していないように見える采配は是非が分かれるだろうが、信念を持ってブレなかった指揮官の姿勢には感服する。

ちなみに勝てば無条件で勝ち上がれるが、引き分けでも他会場の結果次第で決勝トーナメント進出の可能性がある。つまり戦うのは仙台だけではないのだ。しかし、モンバエルツ監督は「他会場の状況次第で、引き分けでも勝ち上がれることを選手に伝えるか?」という質問に対して「それは言わない。勝ちに行く。とにかく勝つために全力を尽くす。それだけ」と言い切った。

これだけ勝利への意欲を燃やすゲームなのだから、過去5試合とは切り離して考えるべきだろう。指揮官の意を汲んだ栗原勇蔵は、試合に向けてテンションを上げている。

「勝たなければ上には進めない。そして勝っても、次からは勝たないと本当に先に進めない戦い。だからこの仙台戦からトーナメントが始まるようなもの。PKのないトーナメントだ」

全力で勝利を奪い、決勝トーナメントに進む。

 

 

 

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