「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

サイドに展開されたときと2シャドーのところをどう遮断するか(樋口)・チーム力を問われている(谷口) :天皇杯浦和戦直前エクスプレスインタビュー 栗原・中村・中澤・小野他

 

【voice of players(浦和戦に向けて) GK 21 飯倉 大樹】

まずは90分で勝つこと
――天皇杯に対するモチベーションについて

「自分のモチベーションはリーグ戦だろうと天皇杯だろうと変わらない。決勝戦まで行けば、それは自然とモチベーションが上がるだろうし、興奮すると思う。でもそこまで行けるかどうかは、自分で自分をコントロールできるかどうかにかかっている」

――リーグ戦終盤は試合に出られない時期もあったが

「そのおかげで一回り大きくなれた気がする。自分たちがサッカーを始めた頃、何も考えずにサッカーを楽しんでいた。そういう気持ちを思い出したし、試合に出たいという気持ちを強くすることができた」

――延長戦やPK戦に入る可能性もある

「トーナメントという形式はあまり気にならない。まずは90分で勝つこと、それができなければ120分で勝つ。それでも決着がつかなかったときはPK戦を考える。最初からPK戦のことは考えない」

【明日の試合に向けて】
樋口 靖洋 監督

「今週はけが人もあってバタバタしてしまった。体は動いていたけど、目に見えない疲労があったのかもしれない。こういう状況でもしっかり力を出せないといけない。例えば鹿島戦ではCB二人がいない状況で勝つことができた。そういうチーム力が必要。(森谷)賢太郎はボールを動かしてリズムを作れる選手。ミドルシュートもあるし、練習で出している力を出してくれれば力になる。最近は切り替えのところで速さも出てきた。チームのコンセプトの中でも力を出せる。(浦和について)しっかりとしたスタイルを持ったチーム。シーズン最初よりも戦い方が浸透している。基本的には広島と同じやり方をしている。サイドに展開されたときと2シャドーのところをどう遮断するかがポイントになる」

MF 25 中村 俊輔

「天皇杯はモチベーション次第の大会。浦和はリーグ戦で3位になってACL出場権を獲得しているので、そのあたりがどうか分からない。でも相手のことよりも自分たちのモチベーションが大事。ウチは4位で、まだ出場権を獲得していない。4位という順位は獲りに行かないといけない順位。それが一番大事なこと。あとは先制点が鍵になる。試合中でもモチベーションのアップダウンがあると思うので、1点取ったほうが有利になるかもしれない」

DF 22 中澤 佑二

「浦和は田中達也が出るとか出ないとか。チームとしてはACL出場権を獲得しているので、誰かのためにというモチベーションがあると思う。ウチは自力でACL出場権を獲得しなければいけない立場。本当はリーグ戦で3位以内に入りたかったけど、それがいまの自分たちの実力ということ。相手をリスペクトして戦わなければいけない。ただ、リスペクトしすぎてもいけない。リーグ戦での対戦ではいい内容のゲームができていたので、それをできるかどうか」

DF 27 富澤 清太郎

「この時期はどうしてもJリーグが終わったという雰囲気がある。でも自分の場合は天皇杯もあると思って終盤戦を戦っているし、モチベーションはまったく変わらない。ただ、モチベーションを上げにくい選手がいることも事実だと思う。だからこの浦和戦と、勝っても次のゲームは難しいものになる。逆にそこをクリアできれば決勝が見えるのでテンションは自然と上がる。(齋藤)学がいないのは大きいけど、ベースはある。誰が入るか分からないけど、その選手の特徴を出していくようにやるし、チームを引っ張っていきたい」

DF 13 小林 祐三

「浦和は独特のシステムとやり方のチーム。リーグ戦では1勝1敗なので天皇杯で決着をつけたい。もう2回対戦しているので相手のやり方はわかっている。相手の2シャドーのところに入ってくるボールと、そこの動きに気をつけたい。ただ、あんまり受け身になりすぎてはいけない。自分たちのコンセプトやスタイルをしっかり発揮することが大事。対策は必要だけど、それだけになってはいけない。リーグ終盤は内容も伴った試合が多かったので、自分たちのやり方を出せば結果はついてくる」

FW 10 小野 裕二

「自分はFWでもサイドでもどちらでもいい。どのポジションでもチームが勝つためにプレーするだけ。どこにいても走ることは変わらない。ただ走り方が少しだけ変わるだけ。どのポジションで出ても点が取りたいし、それは今シーズンの自分に足りなかったものだと思っている。シーズンで2点はまったく満足していない。天皇杯ではゴールで貢献したい」

DF 4 栗原 勇蔵

「けが人はいるけど、元気なヤツのモチベーションは下がっていないと思う。最終節から2週間空いていて、ちょっと難しい間隔だけど、それを言っても仕方ない。痛いところはみんなあるだろうし、それは相手も同じこと。でもオレは特に痛いところもないし、モチベーションもある。もともと休みが少なくても大丈夫なタイプだから。浦和戦と次が時期的に一番難しい。そこを勝っていければリズムに乗っていける」

MF 29 谷口 博之

「けが人がいるので、どういうメンバーになるかわからない。今年はFWの位置で使ってもらう機会も多かったし、そのときの役割は分かっているつもり。しっかり起点を作って、周りを生かしたい。浦和は自分たちよりも順位が上のチーム。簡単な相手ではないので高い意識で臨まないといけない。マルキや(齋藤)学の状態が微妙だからこそチーム力を問われているし、普段はベンチにいる自分のような選手が仕事をしなければいけない」

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