「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「3バックは両脇の二人(栗原・ファビオ)が強いから安心できる。スタートからやってみたい。これは僕の独り言(笑)」(中澤) [湘南戦後コメント]

 

【試合を終えて】

エリク・モンバエルツ 監督

「2ndステージの最初の、しかもダービーというゲームで良い結果を残せたことをうれしく思う。相手が高い位置からプレッシャーをかけてくることはわかっていた。それに対してビルドアップして、相手の裏を取る準備をしてきた。それを今日のゲームで発揮できたと思う。選手はゲームプランを理解して、相手の空いたスペースを突いてくれた。そして1点取ったことでゲームをコントロールしやすくなった」

――中村選手がいないことで2トップにして臨んだが、今後もベースになる手ごたえはあったか? それとマルティノスの状態は?

「今日のゲームはなんとしても勝利がほしいゲームだった。だから攻撃的な選手が必要だった。2トップにはボールを奪ってから前へのプレーを求めていて、よくやってくれた。守備面は2トップでも1トップでも役割は変わらず機能した。攻守に多くの運動量を求めてが、彼らはそれにしっかり応えてくれた。マルティノスは欧州でシーズンを通して戦ってからこちらに来ている。それで筋肉に疲労が溜まっていて、今日は小さな筋肉系のトラブルだと思う。長引かないことを願っている」

――負傷している中村の見通しは?

「良くなってきている。来週からはチームのトレーニングにも合流する予定で、もう少し様子を見ながら戻ってくるようにしたい」

 

MF 11 齋藤 学

「内容はそんなに良いものではないし、もっと突き詰めていかなければいけない部分はたくさんある。勝ったから良しではなく、練習からもっと積み上げていきたい。チームとしては強化部のトップが入れ替わったりといろいろあるけど、それをチームとして乗り越えていかなければいけない。そういう意味でも、今日のみんなのハードワークには意味がある。相手の奈良輪選手が自分についてくる感じ守り方だった。だから自分が中に入ることでスペースを作れたと思う。そこにカイケが走ったりして得点が生まれた。逆に自分が何もしないことでチームがうまく回ったと思う。シュンさん(中村)が帰ってきても、良い競争ができるチームが強くなれるチーム」

 

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FW 17 富樫 敬真

「まず2ndステージの開幕戦を勝ててよかった。1stステージの途中からなかなかうまくいかなかったけど、これで良いスタートを切れる。個人的にはリオ五輪の可能性がなくなった。でもマイナスには考えていない。悔しさがエネルギーになっている。これまでサポーターに応援してもらったし、期待してもらっていた。でも今日はチームに助けられたので、次は自分がチームを助けたい。2トップのほうが前に人数をかけられる。それが3得点につながった部分もあると思う。一人がサイドに流れても一人がゴール前にいる。一つの手かなと思う。でも今日は初めての2トップなので自分とカイケの距離感がバラバラだった」

FW 9 カイケ

「チームの助けになれたことをうれしく思う。でも自分だけではなくチーム全員が良いプレーをして勝てた。誰がゴールを決めたかではなく、たとえば守備でファビオは失点になりそうなシーンを防いだ。もちろん自分はFWなのでゴールを狙っているし、次もゴールを決めたいと思っている。ゴールシーンは、できるだけ良いポジショニングを取ることを心がけていた。運もあるけど、FWにはそれも必要。(齋藤)学のシュートも相手GKのプレーも良かったと思うが、自分も良い準備をしていたのでゴールを決められたと思う」

DF 24 金井 貢史

「今日はチームに迷惑をかけてしまった。次は足をつらないように練習から頑張りたい。久しぶりの出場だったし、気持ちも入っていた。結果的に迷惑をかけてしまったけど、自分としては大きな一歩を踏み出せた。相手のサイドにスペースがあったけど、もっと攻撃に絡まないとダメ。1点目のシーンはカイケが走ったのは見えていなかった。でもあのスペースがあるのはわかっていたし、そこにカイケがうまく反応してくれた。マルちゃん(マルティノス)と二人に感謝したい。自分はポジションを奪わないといけない立場なので、次も出場して勝たないといけない」

MF 28 喜田 拓也

「最後は足をつってしまった。途中から左サイドの守備でやられる場面があって、そこで自分と(金井)貢史くんが二人で守るようなシーンが増えた。全体が間延びして戻って来られなくなって、相手の攻撃を遅らせるような守備をしたときにストップの動作が増えたので、それで疲労したのかもしれない。それと前半も押し込まれる時間帯があって、セカンドボールを拾えない場面も多かった。2トップにしたことで立ち位置が変わったこともある。でも2トップにしたことでゴール前に入っていく枚数は増えたと思うし、利点もある」

DF 22 中澤 佑二

「点差だけ見ると良いスタート。でも前半は前からプレッシャーをかけられてバタバタした。2トップは(富樫)敬真が気を利かせて裏に抜ける動きをしてくれた。それでチームとして良い形で裏に抜ける機会が増えた。あと3バックは両脇の二人(栗原、ファビオ)が強いから安心できる。スタートからやってみたい。これは僕の独り言(笑)。タイトルへの思いは強い。ここ数年で一番強い」

MF 25 前田 直輝

「自分としては必要以上に五輪を意識していたわけではない。それを刺激にしたいとは思っていたし、サポーターが求めている場所で輝きを放ちたいと思っている。それはマリノスのユニフォームを着て活躍すること。もちろん五輪代表チームに関わった選手として、本番ではメダルを獲得してほしいと思っている」

DF 4 栗原 勇蔵

「試合後に300試合出場のプレゼントをサポーターからもらって、それが今日のオレにとっての一番の収穫。うれしかった。これを通過点として次を目指そうという気持ちが芽生えてきた。今日の試合が301試合だったので、それが一歩目になった」

 

 

 

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