「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「ヒョウくんはこれくらいやってもらわないと困る(笑)」(伊藤)・「初ゴールは、もっと早く決めないといけない」(兵藤) [仙台戦後コメント]

 

【試合を終えて】

エリク・モンバエルツ 監督

「今日はまさしく自分たちが描いていたシナリオのゲームができた。ボールを奪ってから前に早く出て行くプランを持っていた。そのゲームプランがとても上手くいった。前半、相手にほとんどチャンスを作らせず、そして後半はスペースが生まれてきて自分たちがゲームコントロールしやすくなると予想していた。そのとおりの展開になって、我々が優位にゲームを進めてチャンスを作り、最終的に得点を挙げることができた。チャンスの数からしても、自分たちが勝利に値すると思う」

――中盤の形を変えた狙いと評価は?

「まず守備のときに[4-1-4-1]の形で中を閉め、相手のくさびのパスを防ぎたかった。そしてボールを奪ってから攻撃のときは(パク)ジョンスを底に置いたトライアングルで数的優位を作って前に運ぶという狙いがあり、それが上手くいった」

――2ndステージは引き分けが多いが、今日ゲームプラン以外に勝ち切れた要因があれば教えてほしい

「引き分けは多いが、各試合の内容は違う。だから理由は異なる。ピンチが少なく守備が上手くいったゲームもある。そのときは攻撃が課題になる。逆に守備が悪くて同点になってしまった試合もある。今日について言えば、仙台の攻撃は我々が予測していたものだったので、それに対応して守ることができた。だから攻撃を機能させることがポイントで、それが上手くいったと思う」

――15日間で5試合を終えたことについて。

「まず選手がファンタスティックだったと思う。なぜならチームにはけが人が何人かいる。フィールドプレーヤーは17人くらいしかいない。そのメンバーでこの連戦を戦い抜くことができた。だからあまり交代の選択肢はない。その中でも連戦の間、選手はアグレッシブにハードにやってくれたので満足している」

 

MF 7 兵藤 慎剛

「(齋藤)学が切れ込んで、中の枚数は足りていたけど、自分は遅れ気味で入っていった。ボールが相手に当たってちょうどいいところにこぼれてきた。ボールが浮いていて、ちょっと時間があったので冷静に打つことができた。今年はあまり試合に出ていなくてチームに貢献できていない。今年初ゴールはうれしいけど、もっと早く決めないといけない。監督が求めるものと自分のプレースタイルのギャップはあるかもしれない。でも試合に出続けるにはこうやって結果を残し続けるしかない。自分の場合は連戦で試合に対するリズムが出てきていた。ルヴァンカップ、天皇杯と勝つことでチームの雰囲気が良くなっていたので、みんな連戦で疲れていたけど勝つことができたと思う」

 

 

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DF 22 中澤 佑二

「限界を超えた。一つの壁を越えた。チームのみんなが体力的にきつい中で、勝つために一生懸命走った。あまり試合に出ていなかったマチ(中町)や(新井)一耀もチームのために頑張った。それが1-0という形で表れて最高。この5連戦をいい形で終われた。でも大事なのは次の一週間。しっかり引き締めて次の試合に向けて準備したい」

 

MF 11 齋藤 学

「疲労があるのはわかっていて、その中で戦術的にはよく我慢して戦えたと思う。それによって後半は自分と(前田)直輝のところでチャンスを作れた。体調的に100%ではなくても、何度も仕掛けることでチャンスになると思っていた。ゴールになった場面も自分が仕掛けたことでこぼれ球が生まれた。今日のように効率良い勝ち方ができれば、もっと強いチームになっていける。でもこういう勝ち方だけでもダメ。もっと相手を圧倒するようなサッカーも必要だし、これからもっと強いチームになっていきたい」

 

FW 16 伊藤 翔

「とりあえず勝たなければいけない試合に勝って、ルヴァンカップと天皇杯と合わせて3連勝できた。勝つことがチームに一番いい影響を与える。オレ個人としてはゴールを決めたかった。(前田)直輝が右足でクロスを上げると思わなくて、左足に持ち替えると思ってスピードを緩めたところにすごくクロスが来た。あれはオレのミス。チームが苦しい中で最終的にヒョウくん(兵藤)が決めてくれた。でもヒョウくんは水曜日の天皇杯で休んでいるので、これくらいやってもらわないと困る(笑)」

 

DF 4 栗原 勇蔵

「自分にとっては久々の出場から、いきなりの連戦になって体はきつかった。自分の中で本来の力は出させていない。疲労もあるけど、思ったよりも自分のリズムを取り戻すのに時間がかかっている。内容はあれだけど、結果として連戦を勝って終われているのはチームにとっていいこと。ルヴァンカップ、天皇杯、そしてリーグ戦とどのタイトルにもチャンスが残っているのは選手にとって大きい」

 

GK 1 榎本 哲也

「失点ゼロで終われたことはよかった。シュートはそんなに飛んでこなかったけど、そういう試合のほうが頭は疲れる。もちろんシュートが来ないほうがいいけど、ある程度シュートが来たほうがリズムはできる部分もあるから。みんな体力的にきつい中で、気持ちで戦ってくれた。最後のところで体を投げ出してシュートブロックして、コースも消してくれた。そういうところで勝敗は決まる。これから上位に食い込んでいけるように頑張りたい」

 

DF 15 新井 一耀

「前半は0-0で耐えて失点ゼロで折り返すというプランだった。SBだったけどやるべきことははっきりしていた。守備では1対1で負けないこと、そしてチャンスがあれば前へ出て行く狙いだった。でも前半が終わったときからふくらはぎと太ももに違和感があって、監督からは守備に重きを置いてプレーするという指示を受けた。その上で後半プレーしたけど、最終的には足をつってしまった。試合の入りは良かったと思うけど、90分間プレーする体力をつけないといけない。いろいろなポジションをやっていることはなかなか経験できない。ポジティブに捉えて、これからもやっていきたい」

 

 

 

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