「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「連戦中は体がきつかったけど、そんなことを言っていられる立場ではない」(栗原)・「枠に飛ばして決めたい」(前田)」 [新潟戦前コメント]

 

【試合に向けて】

エリク モンバエルツ 監督

「(新システムを)たぶん続けるだろう。選手にも言ったが、二つのシステムを使えるようになることが大事。選手のコンディションを見ながら、どちらのシステムにするか考えたい。たとえば(パク)ジョンスは[4-3-3]のほうがやりやすそうに見える。そのほうが役割を整理してプレーできる。それによって兵藤と中町が前に出て行きやすくなる。兵藤は仙台戦でとても良いパフォーマンスだった。いくつかのオプションを持つことはチームにとって良いこと。ただ、システムが変わっても原則は変わらない。プレッシャーのかけ方が少し変わるだけで、選手はうまく適応してくれた。

(選手起用について)中村はまだ90分できるところまでは上がっていない。(新井)一耀は今日の練習に参加できなかったので明日は難しい。(齋藤)学は仙台戦でファウルを受けて、その犠牲になってしまった。そこからなかなか回復しきれていない。ただ、重要なのは明日の試合に向かうグループの中には入れるということ。状態は日に日に良くなっているので、先発か途中出場かは明日の判断になる。(前田)直輝はシーズンの最後に良くなってきた。直輝に関しては右サイドのほうがいいパフォーマンスを出せる。

(新潟について)しっかりサッカーをしてくるチームだ。何人か優れた能力を持った選手もいる。ただ、結果が残せていないのは何か問題を抱えているからだろう。詳しいことはわからないが、攻撃に人数をかけているので攻守のバランスを欠いているのかもしれない。ボールをポゼッションして、つないで崩すというフィロソフィーを持っている。我々は[4-1-4-1]や[4-3-3]という数字に集約されるのは大事ではない。攻撃も守備も試合の中で形は変わっていく」

 

GK 1 榎本 哲也

「フィールドプレーヤーは連戦で疲労があったかもしれないけど、自分はGKなので問題ない。ある程度ボールが来たほうが集中力を保てるので、あまりシュートが枠に飛んでこなかった仙台戦は難しかった。新潟戦も拮抗した展開になるかもしれないので、今度の試合も我慢が大事になる。ただホームで戦うので序盤から積極的にプレーして、できれば先制点がほしい。そうなればウチのペースになるし、守備でも自分たちのリズムで戦える」

 

MF 25 前田 直輝

「仙台戦ではミスをしてもそれ以下になることはないと思って、思い切ってプレーした。普段は左足に持ち替えてクロスを上げるところでも、あまり考え過ぎずにシンプルにクロスを上げたらいいボールになった。次もチャンスがあるかわからないけど、そうなるように練習からアピールしていくだけ。新潟戦では仙台戦で決めきれなかったシュートを決めたい。シュートの感触は悪くなかったので、あとは枠に飛ばして決めたい」

 

DF 4 栗原 勇蔵

「連戦中は体がきつかったけど、そんなことを言っていられる立場ではない。昔のような余裕はまったくない(笑)。でも若い頃と違うのは、気追い過ぎないでプレーできていること。調子の良し悪しやコンディションの違いはいまもあるけど、メンタル的な部分では経験値を生かせているかもしれない。まだどの大会もタイトルの可能性があるし、仮に優勝できなかったとしても、最後まで優勝争いに絡むことが大事」

 

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FW 16 伊藤 翔

「自分たちが受けに回ってはいけない。新しいシステムは仙台戦を見据えたものだったと思うけど、それで勝ったという流れもある。自分の役割は大きく変わらない。どのシステムでもメリットとデメリットがある。もちろん2トップのほうが自分の近くに選手がいることになるけど、いまの形は中盤を厚くできる。インサイドハーフの二人と自分の距離感が大事になる。ウチはあまり負けていないけど優勝するには引き分けが多過ぎる。優勝を目指すなら勝ち切らないといけないし、残りを全勝するくらいの気持ちでやらないと」

 

MF 7 兵藤 慎剛

「仙台戦は新しいシステムが機能して勝ったわけではない。ウチの最終ラインには(中澤)佑二さんと(栗原)勇蔵くんという強いCBがいて、だから最後のところでなんとかなった。中盤の形が少し変わったことで、どうやってボールにアプローチするのかしっかり整理しないといけない。それぞれの役割が不明確でタイミングが合わないと、まったく機能しないで崩壊してしまう。特に自分とマチ(中町)のところがどういうプレーをするかが重要になる。個人的には結果を出すだけではなく、結果を出し続けなければいけない立場」

 

MF 10 中村 俊輔

「まだ状態は100%ではないけど、人数も少ないのでできることをやりたい。感覚的なものは大丈夫だけど、まだスタメン組で練習していないので」

 

DF 15 新井 一耀

「プロ1年目の今年はいろいろなポジションで起用してもらって、自分が思っていた以上に試合に絡めている。本職のCBではあまり出場していないので満足はしていないけど、違うポジションをやることが経験になる。だからボランチやSBをやることもポジティブに考えている。新潟戦で左SBをやるなら、まず守備から入りたい。どのポジションでも最終的に体を張って守ることに変わりはない。あと仙台戦では足をつってチームに迷惑をかけてしまったので、今度はしっかり90分プレーしたい」

 

 

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