「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「学がいなくなってチームとして何もできないでは話にならない」(栗原)・「自分にはエネルギーが溜まっている」(喜田) [ガンバ戦前コメント]

 

【試合に向けて】

エリク モンバエルツ 監督

「180分のゲームではなく、90分を2試合戦って上へ進みたい。2試合の間には日数があるし、選手を入れ替えて臨むことができる。でも我々としてはホームもアウェイも変わらない。同じやり方で戦っていく。

(齋藤と遠藤が代表で不在だが)単純にほかの選手が出る。そうせざるをえない。自分たちにとってルヴァンカップのタイトルは大きな目標の一つ。(齋藤)学が代表に追加招集されたことは喜ばしいことで、チーム全体でそれに対応しなければいけない。

 これはサッカーの常だが、絶対に必要不可欠な選手はいない。ただ重要な選手はいる。でも、ときにはけがをしたり、体調を崩したり、出場停止になることもある。その場合は違う選手が出場し、異なるクオリティをチームにもたらす。チームが苦しくなると考えるかもしれないが、違う選手が出場することでうまく回ることもある。ガンバもGKと韓国人DFがいない。とにかくピッチに立つ選手を信頼するだけ」

 

MF 29 天野 純

「2試合トータルでの戦いになるけど、自分はまず明日の試合を全力でプレーするだけ。2試合目も出場できる保証はない。どれだけ決定機を作れるかがポイントになる。最近はボランチで試合に出ることが多かった。ボランチにも楽しさはあるけど、トップ下なら相手をはがしてシュートに持ち込むようなプレーを見せたい。ガンバはいい選手が多いし、その相手にどこまで通用するか。格下のチーム相手だからできていると思われているかもしれないので、自分の力を証明したい」

 

 

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DF 4 栗原 勇蔵

「なんとか勝ってホームに帰ってきたい。どんな状況になっても対応できるように頭の中を整理しておきたい。アデ(アデミウソン)は力のある選手。この前のリーグ戦でミスを犯していると思うので、それが逆にモチベーションになったらやはり危険な選手になる。シュンさん(中村)がいない中で(齋藤)学が起点になる場面は多かったと思う。その学もいなくなってチームとして何もできないでは話にならない。みんなで学の穴をカバーして、決勝戦の舞台を用意することでチームとしてもワンランクアップできる」

 

FW 20 マルティノス

「守備に関しては監督が求めることをしっかりやりたい。それがチームのためになるのなら当然やる。甲府戦は終わったこと。大事なのはガンバ戦で何ができるかだ。リーグ戦でのガンバ戦は、自分が来日してすぐの試合だった。その試合で得点することができたのは良かったけど、周りは自分のスピードのことを言うようになった。でもいまは半年くらい経って、周りとのコンビネーションプレーもできる。最初の印象とは違った部分も見せられると思う。(齋藤)学が代表で抜けるのは誇らしいこと。代わりの選手と一緒に自然にプレーすればいい」

 

MF 25 前田 直輝

「シーズンの初めの頃よりは自分が思うプレーをできているけど、もっと得点シーンに顔を出さないといけない。僕の中でガンバやレッズ、サンフレッチェはビッグクラブ。そのチームを相手に名前を残したい。(齋藤)学くんがいないのはとても大きなこと。攻撃のアクセントが減るのは間違いない。選手の距離が遠くなってボールが回らない状況でも、学くんは一人で打開できる。もちろん自分が相手を1~2人かわせればいいけど、まったく同じプレーはできない。抜けた穴が10あるとしたら2~3くらいは埋めて、あとはチーム全体でカバーしたい」

 

MF 28 喜田 拓也

「(負傷からの復帰について)なんとかここに間に合わせたかった。大宮戦の1stレグに出場して、そのあと仲間たちが熱い試合をして勝ち上がることができた。試合に出る選手、出ない選手に分かれるけど、出場する選手は出場できない選手の気持ちを背負って戦わなければいけない。自分にはエネルギーが溜まっている。ガンバは個の能力が高いので苦しい時間があるかもしれないけど、できるだけ自分たちの時間を長くしたい。マリノスにタイトルをもたらしたい。心の底からその気持ちを持っているかどうかが結果に直結する」

 

GK 1 榎本 哲也

「(齋藤)学がいないのはとても大きい。甲府戦で2ゴール2アシストしていただけに、その存在は大きくなってしまう。でもルヴァンカップとナビスコカップはここまで全員の力で勝ち上がってきた。今回もその流れで戦えばいい。甲府戦と同じリズムで戦うと危ない。4-0で勝ったことは忘れて、ガンバとの戦いに集中したい。ガンバがどういう出方をしてくるか。こちらとしてはアウェイゴールを取れれば大きい。それは準々決勝の大宮戦で感じたこと。もちろん失点ゼロで終われれば最高の結果になる」

 

MF 8 中町 公祐

「ゲームを0-0で推移させていく戦い方はリーグ戦と変わらない。それよりも試合が動いたときにどういった考え方をするか。たとえば先制点を取って1-0になった場合、あるいは失点して0-1や0-2になったときにどうするか。そのあたりを整理して、意思統一しておくことが大事になる。(パク)ジョンスにはジョンスの良さがあるけど、それは喜田も同じこと。守備の部分のアラートさ(察知能力の高さ)は喜田の特徴でもあるし、ガンバ戦は中盤の攻防が鍵になる」

 

 

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