「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

現時点での今季の顔ぶれと想定ポジション [2017シーズンの編成について]

 

2017シーズンの新体制発表会が行われるのは1月15日。あと4回寝たら新シーズンが幕開けし、その翌日にチームが始動する。つい先日、2016シーズンが終わったばかりで、選手たちがリフレッシュするには時間が少なかったかもしれないが、2月の最終週にはJリーグが開幕する。開幕までの準備期間としてプレシーズンを6週間に設定するのは、例年通りである。

さて気になるチーム編成についてだが、マリノスは今日11日、FC町田ゼルビアに育成型期限付き移籍していたFW仲川輝人(24)の復帰を発表した。昨年9月に武者修行に出た仲川は12試合に出場して3得点をマーク。今オフには他のJ1クラブから完全移籍での獲得オファーを受けていたが、再びマリノスでプレーすることを決断した。

中村俊輔(→ジュビロ磐田)という象徴が去り、榎本哲也(→浦和レッズ)や兵藤慎剛(→コンサドーレ札幌)といった在籍年数の長い選手も移籍の道を選んだ。全体の平均年齢が低くなることは確実で、これからも徐々に世代交代が推し進められるのは間違いないだろう。問題はその手法であり、中澤佑二は「ポジションは与えられるものではなく奪うもの」と常々言っている。例えば新井一耀やパク・ジョンスは実力で中澤や栗原勇蔵からポジションを奪い取らなければいけない。

現時点でわかっている今季の顔ぶれと想定ポジションは以下の通りだ。

 


[GK]

飯倉大樹、☆鈴木彩貴、☆杉本大地、☆原田岳

[DF]

(CB)中澤佑二、栗原勇蔵、新井一耀、パク・ジョンス

(右SB)金井貢史、☆松原健

(左SB)下平匠、☆山中亮輔、☆高野遼

[MF]

(ボランチ)中町公祐、☆扇原貴宏、喜田拓也、中島賢星

(右MF)マルティノス、★仲川輝人、前田直輝

(左MF)齋藤学、遠藤渓太

(トップ下)天野純、☆吉尾海夏

[FW]

伊藤翔、☆ウーゴ・ヴィエイラ、富樫敬真

☆は新加入
★は復帰


 

 

現時点で予想される登録メンバーは27選手だ。そのうち9選手が新加入で、仲川が唯一の復帰組となる。主力選手の大量流出といったネガティブ報道が先行しているものの、これくらいの入れ替えは毎シーズン起こりうるもの。ただ、あまりにもビッグネーム過ぎただけの話だ。天皇杯の戦いを見ても、年齢バランスはそれほど悪くない。

ポジション別に見ていくと、GK陣は大きく顔ぶれが変わる。最年長だった榎本が抜けたことで飯倉大樹が長に。移籍加入する2選手とユースから昇格した原田岳とともにユニットを形成する。実績から見ても飯倉の優位は揺るがず、当面はレギュラーを務めるのではないか。

CBはさまざまな紆余曲折を経て、昨季同様の顔ぶれに落ち着いた。39歳のシーズンとなる鉄人・中澤は4年連続フルタイム出場を目指し、オファーを断って残留を決意した栗原にとっては人生を賭けたシーズンとなる。昨季終盤に存在感を示した新井とパクにも出場機会はあるはずだ。

両SBは下平匠の負傷離脱に苦しんだ昨季の反省を踏まえ、まずは枚数を確保。小林祐三の退団によって絶対的な選手はいなくなったが、右サイドは金井貢史と松原健の一騎打ちだろう。左サイドは実績に勝る下平にスピード豊かな山中亮輔が挑む構図。すでにプロデビューしている高野遼も虎視眈々とポジションを狙う。

 

 

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