「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

モンバエルツ監督は「わずかな時間だが、異なる文化に触れることも大事」と笑顔 [タイキャンプレポート(ピッチ外編)]

 

チームがタイにやってきてから、早いもので3日が経過した。

選手は19日夜に羽田空港に集合し、日付が変わって20日0時過ぎの便でタイへ飛んだ。到着したのは朝の5時過ぎで、時差は日本からマイナス2時間である。そのままバスでホアヒンへ移動するのに約3時間。道路が舗装されていない箇所もあったようで、ある選手は「お尻が痛かった」と顔を歪めていた。宿舎到着後に昼食となり、午後の15時半から最初のトレーニングを開始。移動や練習で息つく間もなく1日目が終わった。

2日目と3日目はともに二部練習を実施。先日のレポートでも記述したように、今年はかなりのハイペースで調整を進めている。まずは24日のゲームに向けてコンディションを作る必要があり、負傷者や違和感を抱えている選手を除き、ハードトレーニングを消化している。入念なウォーミングアップに続いて、みっちりと戦術練習を行い、最後に持久走などのフィジカルトレーニングを実施。本日の試合前日練習は負荷を下げるだろうが、昨日時点では多くの選手が疲労困ぱいだ。

移籍加入組に聞くことで、今年のマリノスが見えてくる。柏レイソルから加入した山中亮輔は「柏はここまで素走りをしない。かなりハード」と大粒の汗を流しながら話した。平均年齢が若返ったこともあり、練習終盤の走り込みは質・量ともに選手を追い込んでいる。足腰に少なからず痛みや張りを訴えるのは当然かもしれない。

そんなトレーニング中とは対照的に、今キャンプではホテルからの外出が公に認められている。もともとエリク・モンバエルツ監督は選手の自主性を尊重し、外出禁止命令などを出したことはない。常識の範囲内で大人として、そしてプロサッカー選手として振る舞うのならば何も言わない。それが指揮官とフランス人の常識なのだろう。

 

 

このタイキャンプでは夜の門限を22時に設定した上で、外出が容認された。と言っても夜ご飯を食べたあとにはマッサージや治療を受ける場合が多く、自由時間は決して多くない。それでもホテル近くを散歩する選手や、カフェでお茶をする選手もいるようだ。モンバエルツ監督は「わずかな時間だが、異なる文化に触れることも大事」と笑顔を見せる。選手にとっては貴重な息抜きになっている。

 

 

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