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「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

現時点で開幕1トップに最も近いのはこの男か。対抗するようにウーゴ・ヴィエイラにも待望の来日初ゴール [練習試合レポート(日本体育大学戦)]

 

[リザルト]

日時:2月15日(水)10時30分~
場所:日産フィールド小机
対戦相手:日本体育大学
形式:30分-45分-30分
スコア:9-0(2-0、6-0、1-0)

得点者:[1本目]7分ミロシュ・デゲネク、28分齋藤、[2本目]5分マルティノス、8分中町、9分富樫、33分ウーゴ・ヴィエイラ、37分ウーゴ・ヴィエイラ、39分遠藤、[3本目]5分仲川

 

盛り上がりに水を差すわけではないが、対戦相手の力量を考えたとき9-0というド派手なスコアに大きな意味はない。何点入ったとしても攻撃陣が機能したとは言い切れない。大学生相手の練習試合はあくまでトレーニングの延長線上で、Jリーグチームを相手にするのとは大きな違いがある。

1本目

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だとしても得点者の欄にバラエティに富んだ顔ぶれが並び、特に前線に位置する点を取るべき選手がゴールネットを揺らしたことに価値がある。守備よりも攻撃にテーマを置いた試合で、いい形から何度もゴールが生まれた。ポジティブな手ごたえを感じつつ、開幕に近づいていくのは悪いことではない。

 

個々に目を移すと、まず取り上げるべきはタイ遠征から宮崎キャンプを経て、この日の練習試合まで対外試合5戦4発と好調を維持する富樫敬真だろう。ゴール前での嗅覚は相変わらず鋭いものがあり、ピッチに立っていれば少ないチャンスを必ずモノにする。相手エリア内での勝負強さは群を抜いており、ストライカーとして最も重要な得点感覚を所持しているのは大きなストロングポイントだ。

プロ2年目の富樫はそれだけではない。1年前は技術要素を取り入れたトレーニングでは存在感を発揮できず、ミスが先行していた。しかし今は違う。ボールを受ける際に角度をつけることでDFの圧力を軽減し、ワンタッチ目にも工夫を凝らしている。インサイドだけでなくアウトサイドを器用に使い、半身の状態で腕を使ってブロックする。次のプレーに移行しやすい場所にボールを置くトラップの精度も高く、ここへきての成長には目を見張るものがある。現時点で開幕1トップに最も近いのはこの男か。

 

 

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2本目

富樫に対抗するように、新加入ストライカーのウーゴ・ヴィエイラにも待望の来日初ゴールがようやく生まれた。この選手の特徴は相手のライン裏を突くランニングで、チームの攻撃に奥行きをもたらす点に長けている。背後を狙えないと見るや、少し下がった位置でボールを受けてさばく。この一連の流れはとてもスムーズで、ビルドアップでも貢献するはず。

 

そしてストライカーらしいゴールが炸裂した。ロングボールに抜け出したウーゴは右足トラップでDFの頭上を抜き、落ちてくるボールをダイレクトで左足を振り抜く。このシュートが逆サイドネットに突き刺さった。「キレイなゴールだった」と自画自賛のファインゴールが平日にもかかわらず大勢詰めかけたサポーターに歓喜をもたらした。自身2点目は右サイドからの折り返しをワンタッチで難なく決めており、初ゴールが決まったことで肩の力が抜けたのだろう。

3本目

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今後はさらにコンディションを上げ、まだ一度も入っていない主力組に組み込む段階になってくる。今週末に予定されているJ2・町田ゼルビアとの練習試合でどのように起用されるかで開幕戦の展望が開けてくる。ここでも控え組に回るようであれば、当面はベンチスタート濃厚だ。

日体大戦ではゴールがなかった伊藤翔も、宮崎キャンプ終盤のFC東京戦ではさすがのパフォーマンスを見せた。経験値という点で一日の長がある伊藤は、ライバルにはない安定感を武器に定位置奪還を狙う。相手との駆け引きや身体能力で秀でているのはこの選手で、過去2年の起用法を見てもエリク・モンバエルツ監督からの信頼は一定以上のものがある。けがさえなければ開幕戦のピッチに立っても不思議ではない。

指揮官は「11個のポストのうち9個くらいは決まっている」と繰り返す。残り2つのポストのうちの1つは1トップの席だろう。リーグ開幕を10日後に控え、ストライカー陣のポジション争いがいよいよ佳境に入ってきた。

 

 

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