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「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

先発にウーゴが指名されたのは驚きだったが、浦和レッズ戦に1トップで先発する選手のシルエットはまだ見えてこない[練習試合レポート(vs町田ゼルビア)]

 

 

[リザルト]

日時:2月18日(土)11時~
場所:町田陸上競技場
対戦相手:町田ゼルビア(J2)
形式:45分-45分

スコア:4-0(1-0、3-0)
得点者:1本目8分ウーゴ・ヴィエイラ、2本目27分前田、2本目39分富樫、2本目41分前田

 

まずは、大きな負傷者を出さずにプレシーズン最後の対外試合を終えたことに安堵したい。前半途中に右肩を負傷して周囲をヒヤリとさせた齋藤学だが、後半途中までしっかりプレーしていることからも大きな問題はなさそう。初めてキャプテンマークを巻いてプレーし「重傷だったらあそこまでプレーできていない。今日は(途中で)抜けたくなかった」と責任感の強さをにじませた。

ほかでは後半に右足首をひねって途中交代した金井貢史も「ねんざはけがじゃない」と明るく振る舞っていた。予定より少し早い交代となったが、開幕戦に向けて大きな支障はない。また、左太もも裏の張りで出場を回避した伊藤翔も、あくまでシーズンインに向けた負荷調整のため心配無用だ。

試合内容に話を移すと、前半は町田ゼルビアの出足鋭いプレスに苦戦し、効果的なビルドアップができなかった。ボランチで先発した天野純は「自分とキー坊(喜田)のところで相手をはがせなくて主導権を握れなかった」と振り返る。中盤のトライアングルの距離が少し遠く、思うようにボールをつなげず。SBやサイドMFも含めた立ち位置については微修正する必要がありそうだ。

すると今のマリノスは両サイドアタッカー頼みになりがち。齋藤学とマルティノスの“ウイング”にボールが入れば、少し体勢が悪くてもボールを持って長い距離を前方向に運べる。特にスピードに長けるマルティノスは陣地挽回を期す上で重要な戦力である。パフォーマンスに波があるのは昨季と変わらないが、ピッチに置いておかなければいけない人材といえる。

その前半に光明を見出すとすれば、ウーゴ・ヴィエイラが若干ながらアグレッシブさを披露したことか。相手の背後を狙うランニングを仕掛け、今度はそれをフェイントに少し下がってポストプレーを演じる。ゴールネットが揺れたPKよりも、PKを獲得したドリブルを前向きに捉えたい。

 

 

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 この日、1トップの先発にウーゴ・ヴィエイラが指名されたのは少なからず驚きだったが、ここまでプレシーズンの段階で一度も主力組に混ざってプレーしていなかった。試すのならばこの町田戦がラストチャンス。したがって富樫敬真よりも序列で上回ったという見方は早計で、あくまで主力組との連係構築に時間を割くための起用だろう。1週間後、浦和レッズ戦に1トップで先発する選手のシルエットはまだ見えてこない。

後半に入ると、町田がトーンダウンした影響もあってマリノスの良さが目立った。メンバーを続々と交代させた65分以降は戦術的な価値は少なく、それよりも個々のアピール合戦といった様相を呈した。ここで奪った3ゴールから、マリノスの層の厚さが垣間見える。2得点した前田直輝は最高の仕事となり、仲川輝人も短い時間で決定的な仕事ができる才能を発揮した。

1トップを対象とするスタメン争いは混沌としている。同時に、ベンチメンバー7人を巡る争いもし烈だ。過去2年の経験則から言うと、エリク・モンバエルツ監督は比較的バランスを重視したメンバー編成を行う。ベンチ入り7人を含めた18人で試合を戦うという持論だ。町田戦を終えて「今日は多くの選手がクオリティを見せた。時間が短い中でも結果を出した選手もいる。選択肢があるのは良いこと」と笑みをこぼした。

当落線上にいる仲川や前田をどのように扱うか。そしてCBの控えは新井一耀か、あるいは本職ボランチの扇原貴宏に任せるか。飯倉大樹を追いかけるセカンドGKについても定まっていない。残り1週間、指揮官はさらに頭を悩ませることになりそうだ。

 

 

 

 

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