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「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

勝てる可能性があった、ではなく勝てた試合だった [4節 新潟戦レビュー]

負傷明けで起用法が注目された齋藤学は先発出場し、結果として90分フルタイムピッチにいた。しかしながら、最終局面でキレを欠いていたのは明らかで、ドリブルで相手を抜き切れず、最終ラインを突破するランニング後のボールタッチにも乱れが先行。そしてボールが左サイドに回ってこなかった前半はほとんどの時間で出番がやってこなかった。

 ゴールこそマルティノスのビューティフル弾とアンラッキーな失点の二つが生まれたが、前半が膠着した展開になるのはある程度予想できた。1-1で折り返すのと0-0で後半を迎えるのは、大きく違わない。そうなるのを戦前に考慮できたならば、齋藤をベンチスタートに回す一手があってもよかった。とはいえ結果論に過ぎず、齋藤が爆発しなかったからこその言い分でしかない。

考える余地のあった最大の武器の起用法と、あまり見られない類のミスから失点したこと。それらを引き分けに終わった原因に位置付けるのは簡単。そういったアクシデントがあったとしても上回らなければいけなかった。先制直後の失点といういただけない展開だったとはいえ、2点目を奪うチャンスは間違いなくあった。そのどれかを仕留めなければいけない試合と言えよう。

勝てる可能性があった、ではなく勝てた試合だった。勝ち点2を落とした事実は今後に重く圧し掛かるかもしれない。リーグ上位を狙う道中にはさまざまなケースの試合がある。その中で、アルビレックス新潟戦は勝ち点3が必要な試合でカテゴライズされる。

 

 

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ポジティブな点として、途中出場の遠藤渓太が久しぶりに見せ場を作った点を挙げたい。松原健に代わって右SBに入った遠藤は、短い時間の中で2本のシュートを放ち、ゴールへの意欲を見せた。ボールを奪ってから、あるいは持った場面では積極的に攻め上がる。87分には前田直輝のクロスを中町公祐がヘディングで折り返し、遠藤が「イメージ通りだった」という左足ボレーで狙うもボールは左ポストを叩く。

 タイキャンプで覚醒したかに見えたが、その後は齋藤の残留によって出場機会を失った。練習や練習試合でもチーム編成の都合で右SBに入ることが多く、自身の持ち味を忘れかけていた。この試合を終え、遠藤はU-20日本代表候補の一員としてドイツ遠征に招集されている。伸び盛りのタイミングである。飛躍のきっかけをつかんで帰国してほしいところだ。

次週は代表ウィークということでリーグ戦が開催されない。マリノスは25日に清水エスパルスと練習試合を行う。この期間でチームを大きく変えることは予想しにくいが、4月はリーグ戦とルヴァンカップで試合が数多く組まれている。そのための良い準備期間としたい。

 

 

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