「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「8月に日本と対戦するのが楽しみだけど、まずはマリノスの一員としてしっかりプレーしていきたい」(デゲネク)他 [セレッソ戦前コメント]

 

 

【試合に向けて】

エリク モンバエルツ 監督

「(ミロシュ・デゲネクとダビド・バブンスキーについて)ミロシュはW杯予選で良いプレーをした。ダビドは28日の親善試合に約70分出場した。出場するかどうかはチーム状況にもよるが、二人とも先発することはないと考えている。疲労が溜まっている選手を二人同時に使うのは難しい。正直に言うと、ミロシュは先発しても大丈夫ではないか。一つ目の理由として、CBはほかのポジションに比べて負荷がかからない。二つ目に(栗原)勇蔵が万全のコンディションではなく、(パク)ジョンスも体調不良でいない。勇蔵のクオリティは信頼している。ただ、先週はけがであまり練習できず、まずは試合のリズムを取り戻すことが必要だ。カップ戦などで試合に出ることで本来のパフォーマンスになっていく。

この試合に向けて準備時間は普段より多くあったが、けがや代表招集などで選手の数はこれまでよりも少なかった。そして、このタイミングだからということではなく、自分たちのプレーのクオリティを上げることは常に必要。特に遅攻をフィニッシュにつなげるプレーがテーマだった。

([4-3-3]へのシステム変更の可能性について)試合前日はいつもの形で練習した。システムは試合までに考える。システムがどうであれ、ゲームの流れの中で形は変わっていく。どちらのシステムにしてもそれは[4-3-3]にもなるし[4-2-3-1]にもなる。決めるものではなくフレキシブルな守備をやっていく。ブロックを作った時の守備はシステムの違いがあっても大きな変化はない。ただ、プレッシャーをかけたいときのかけ方が変わる。1列目が2枚になるか3枚になるかそこが変わってくる。

(喜田の状態について)そこが考えるポイントだ。まだ全体練習に合流してからの数が少ない。100%の状態かといえば、そうではない。でも試合ができないほど低いわけではない。リスクを取ってけがを再発させたくはない。スタートのメンバーは100%の状態の選手を多くそろえたい。交代枠には限りがある。100%ではない選手を使うと、途中交代しても足りなくなってしまう。

(C大阪について)ルヴァンカップとは相手も我々も違うメンバーになるだろう。セレッソは組織的な良い守備をするチーム。そして個人レベルで能力の高い選手がいる。山口や清武、それと柿谷の能力も高い。FWはフィジカル能力が高く、SBにも良い選手がいる。ただ、特に違いを生み出すのは日本代表の二人だ。我々はある程度ボールを持てるのではないか。なぜならセレッソはボールを奪ってからの速攻がベースにある。いまのところセレッソが前から強いプレッシャーをかけてくることは想定していない」

 

 

MF 10 齋藤 学

「このチームが本当の意味で強くなるためには、誰が出るとか出ないは関係ない。鹿島戦は自分がけがで出られず、新潟戦はキー坊(喜田)がいなくて、札幌戦は(金井)貢史くんがいなかった。今回は代表組のミロシュ(デゲネク)とダビ(バブンスキー)が出られるかわからない。そういうときに出た選手が活躍して勝つことが自信になる。誰が試合に出たとしても全員の力で勝つことが大事。チームとしての力が試されている」

 

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MF 14 天野 純

「マチくん(中町)は守備的な役割もこなせる選手。そのぶん自分は自由度高く攻撃に絡んでいけると思う。もちろん守備面でやらなければいけない仕事はあるけど、比重を攻撃に置いてプレーできると思う。ビルドアップのときはCBにボールを運んでもらって、自分は相手の最終ラインと中盤の間で受けて違いを出したい。自分が下がり過ぎてボールを受けても効果的ではないので、1トップを孤立させないことが大事になる」

 

DF 13 金井 貢史

「セレッソの前線は能力の高い選手が揃っている。気持ち良くプレーさせると危険な選手が多い。まずはしっかり脇を締めて戦わなければいけない。前半はリスクを取らずにプレーすることも必要だし、90分の中で我慢の時間帯は必ず出てくる。そのときにしっかり耐えて、チャンスにつなげたい。2試合勝っていない状況で、このままずるずると下がるわけにはいかない。勝ち点3が必要な試合で、全員がどれだけ耐えて、決めるべきところを決められるか」

 

MF 8 中町 公祐

「セレッソの前の4人は技術が高い。まずはしっかり守備をした上で、そこからどれだけ攻撃に絡んでいけるか。身体的には大変な役割になるけど、そのぶんやりがいはある。セレッソにはつい先日のルヴァンカップで負けている。あのときはリーグ戦のメンバーから総替えして戦って、自分はその試合に出ていた。個人的に同じ舞台で同じ相手に連続して負けるわけにはいかない。チームとして戦っている以上、カップ戦もリーグ戦も同じ。マリノスとしてリベンジしたい」

 

DF 34 ミロシュ デゲネク

「29日の17時に日本に戻ってきた。約9時間のフライトだったけど、機内ではずっと寝ていた。時差は2時間くらいなので大丈夫。2試合とも90分出場したので少し疲れている。でもドイツでプレーしていたときはもっと長い距離を移動していた。試合前日の練習に合流すれば、試合当日も問題ない。個人的なパフォーマンスには満足しているし、国としても結果を出せてよかった。8月に日本と対戦するのが楽しみだけど、まずはマリノスの一員としてしっかりプレーしていきたい」

 

MF 25 前田 直輝

「(第一子誕生について)頑張らなければ、と思う。自分一人の人生なら、失敗しても自分だけの問題。でも結婚して、子どもが産まれて、これからは人の人生も背負っていくことになる。プレーそのものが変わるわけではない中で、得点に対して貪欲になっていくと思う。去年はチームが勝てばうれしかったけど、今年の開幕戦で自分がゴールを決めて勝つことができた。それがめちゃくちゃ気持ち良かったので、そういう試合を増やしたい。言葉を選ばず言えば、稼がないといけないし、養っていかないといけないわけだから」

 

MF 5 喜田 拓也

「まずは勝ちたいというエネルギーを自分のところから発信していきたい。鹿島に負けて、新潟に引き分けた。ここは勝たなければいけないゲームだし、最初の踏ん張りどころだと思っている。自分のコンディションは思ったより回復している。このゲームはミロシュ(デゲネク)とダビ(バブンスキー)が出られるかどうかによって戦い方が変わってくる。頭の中ではいろいろな準備をしているし、試合でも臨機応変さが求められる」

 

 

 

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