「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

2013年、始動 / 初練習レポート+樋口監督インタビュー (藤井雅彦)

 

25日、マリノスが2013シーズンをスタートさせた。10時から約30分間に渡ってミーティングを行い、その後は選手全員揃っての写真撮影を実施。初練習はその後、11時過ぎから約2時間のメニューとなった。

残念ながら練習初日に選手全員が揃い踏みすることはなかった。集合写真撮影時こそ全選手の姿を確認できたが、実際に練習が始まると3人の選手が見当たらない。そのうちの二人、榎本哲也と鈴木椋大は昨年負傷した患部の最終確認のため別メニュー調整となった。だが、今季も主将を任されることになった中村俊輔が不在ということで報道陣はざわめき立った。中村は体調不良で室内調整となっており、約1時間の調整で切り上げた。帰り際に「インフルエンザじゃないから」と笑顔を見せる余裕もあり、翌日のトリコロールフェスタにも参加したことから、大事には至らないだろう。

昨年は指導日直後にインフルエンザに感染し、宮崎キャンプに参加できなかった。その影響について樋口靖洋監督は「(中村は)味方に合わせながらプレーしていくタイプなのでそれは大きかったと思う。あとはコンディション面の問題も当然あった」と指摘する。事実、シーズン序盤と終盤でのパフォーマンスには大きな差があった。原因を一つに断定することはできないが、コンディションの問題も少なからずあったのだろう。まず中村のアクシデントが最小限にすんだことに胸をなで下ろしたい。

練習内容は樋口監督が「車でいうところのアイドリング」と話したとおり、静かなスタートとなった。現時点での心肺機能を確認するための持久走を2本行い、それぞれのペースで汗を流した。その合間には体幹トレーニングをみっちり行い、持久走後には小林慎二ヘッドコーチが音頭をとる形で簡単なボールトレーニングへと移る。あくまでコンディション確認の意味合いの強いメニューで、本格的なフィジカルトレーニングはオフ明けの28日からとなるようだ。

例年通り、新加入選手はやや緊張した面持ちで初練習をこなした。とはいえ田代真一や端戸仁といったレンタルバックの選手は落ち着いた様子でトレーニングを消化し、ユース出身の奈良輪雄太と佐藤優平も顔馴染みがいることもあって表情は柔らかい。最も他人行儀だったのは千葉から完全移籍で加入した藤田祥史だろうか。「知り合いが全然いない」と戸惑い、シャイな一面をのぞかせた。新戦力が早く馴染むために、彼に積極的な姿勢を求めると同時に、周囲のサポートにも

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