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「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

勝敗の内訳を見ると、チームスタイルの変化が垣間見える [J17節 大宮戦プレビュー]

 

試合前日の練習を見るかぎり、前節のヴィッセル神戸戦からメンバー変更はなさそうだ。GKはここまでフル出場中の飯倉大樹。最終ラインは右から金井貢史、中澤佑二、パク・ジョンス、そして山中亮輔。ミロシュ・デゲネクが帰還したことでパクとアジア枠を争っていたが、神戸戦からの流れを尊重したということか。同じ理由で左SBの山中が2試合連続先発になりそうだ。

 中盤の底には中町公祐と扇原貴宏。両選手のハイパフォーマンスがチームの連勝と失点数の少なさを支えている。頭脳派の中町は「相手は高い位置からプレッシャーをかけてくるかもしれない。それをダブルボランチと最終ラインがいかにしてかいくぐるかがポイントになる」とイメージを膨らませていた。喜田拓也もけがから復帰したが、いまの好バランスをあえて崩す必要はないだろう。

2列目には齋藤学、天野純、そしてキュラソー代表に招集されたマルティノスという顔ぶれ。齋藤は「自分もそろそろ点を取らないといけない」とわざわざ口に出して自身を鼓舞している。トップ下の天野は飯倉や中澤と同じように、ここまでフル出場を継続中。MFでのハーフシーズンフル出場には大きな価値がある。絶好調のマルティノスは今節も快足を見せつけ、代表活動に旅立つはずだ。

1トップは、ここまで6ゴールをマークしているウーゴ・ヴィエイラ。前節は絶好のチャンスをことごとく外し続けたが、最後の最後に貴重な追加点を挙げた。控えに回っている富樫敬真の調子も悪くなさそうなので、結果を残し続けなければポジションを守ることはできない。あまり想像したくないが、仮に追いかける展開になったら2トップを試す価値もありそうだ。

 

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この試合が終わると、長いリーグ戦もちょうど半分を終え、折り返すことになる。マリノスはここまで9勝2分5敗で勝ち点29。ちなみに昨季の2ndステージが7勝8分2敗で勝ち点29だった。大宮戦が引き分け以上の結果で終わると、好調とされていた昨季後半戦を上回る成績となる。「継続性という点で良いと思う」とエリク・モンバエルツ監督は頷いた。

 勝敗の内訳を見ると、チームスタイルの変化が垣間見える。勝ち数が増え、引き分け数が減り、負け数は増えた。勝てるチームになった一方で、負けるときは脆さも顔をのぞかせる。ちなみに得失点は昨季後半が32得点19失点で、今季はここまで20得点13失点だ。いずれも1試合少ない時点での数字だが、絶対的な得点源がないというのは相変わらず。リーグ最少タイの失点数は守備陣の奮闘の証だろう。

かなり厳しい状態から、少しずつ手ごたえと自信を積み上げてきた。そして、ここからは下位に沈んでいるチームとの試合が続くという特殊な展開である。残留争いに向けてそろそろ尻に火が付き始めるチームも出てくるだろう。普段とは異なる堅い試合になる可能性もある。だが、マリノスに必要なのはとにかく勝ち点3。上へ行くためには、1ポイントでは足りない。

節目の前半戦最終節も、長いシーズンの中では通過点でしかない。

 

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