「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

若手からの自身への評価を聞いた中澤は「うれしいこと。若い選手が世の中をわかってきたということでしょう(笑)」 [練習レポート]

 

大宮アルディージャ戦を2-1で勝利し、リーグ戦5連勝となった。この第17節を終えて全34試合のリーグ戦がちょうど半分終わったことになる。

マリノスはここまで10勝2分5敗で勝ち点32を獲得。暫定順位ながら首位まで3ポイント差の5位につけている。エリク・モンバエルツ監督は「順位に関しては他チームの成績によっても変動する。それよりも勝ち点で考えることが大事」と常々言っている。そうだとしても、上位の背中が見えてきたというのは紛れもない事実だろう。

5連勝で計10勝なのだから、5連勝前までは5勝2分5敗だったということ。ちなみに当時の順位は9位で、まさに中位をさまよっていた。そこから怒涛の5連勝で勝ち点を積み上げ、順位を上げてきた。一戦ごとに増したのは勢いだけでなく自信。戦術面におけるプロセスよりも、精神面での充実が大きかった。

戦績を見ていくと、ここまで失点14は川崎フロンターレと並んで最少タイだ。フロンターレが1試合消化の少ないデータだが、失点に関しては試合数が多いほうが実質1位と考えていいだろう。

開幕戦で浦和レッズと点の取り合いを演じ、殴り合いの末に3-2で勝利した。今季のチームの特性がよく表れていたゲームで、オープンな展開になれば強さを発揮することが見えていた。一方で、失点数が増えるリスクが高まり、持ち味の堅守を維持するのは難しいかと思われた。それが5連勝中の3完封を含む計6完封であれば、まずまずの結果だろう。

その中心にいるのが、140試合連続フル出場中の中澤佑二である。

 

 

 

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