「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「学を左サイドに戻すことも想定している。大事なことは広島をどうやって苦しめるか」(モンバエルツ)・「間違いなく難しい試合になる」(扇原)他 [広島戦前コメント]

 

【試合に向けて】

エリク モンバエルツ 監督

「(マルティノス不在の影響について)それに慣れていかないといけない。彼が代表選手であることはチームにとってポジティブなこと。ナショナルチームの一員として国際大会を戦うことで得られるものがある。その一方で、代表招集でいなくなってしまうとアドバンテージではなくなる。彼の代わりを探すというのは簡単な作業ではない。マルティノスに似た選手は正直言っていない。でも、これまでも負傷や累積警告でいない試合もあった。その中でどうしていくかを考えなければいけない。

 バブンスキーはバルセロナBで左サイドをやっていたので試してみた。テクニックがあるので周りとのコンビネーションを出せるだろう。もちろん(遠藤)渓太もいる。渓太はマルティノスと比較的近いプレーができて、スピードを生かして前へ行ける。違うのは経験値の部分だ。あとは(前田)直輝もいる。ただ直輝に関しては真ん中のほうがいいかもしれない。状況によっては(齋藤)学を左サイドに戻すことも想定しているし、試合の中で入れ替えることも考えている。大事なことは広島をどうやって苦しめるか。

(広島について)彼らには広島のフィロソフィーがある。監督が代わったからといって違うことをやるというリスクは取らないのではないか。ただ、いままであまり起用されていなかった選手を使うことがエネルギーになる場合もあるし、いつも以上にメンタル的にアグレッシブなプレーをしてくるかもしれない。それでも我々は、自分たちがやってきたことを大きく変えることはない」

 

MF 8 中町 公祐

「後半戦の目標は、まず10勝すること。前半戦は10勝できて勝ち点32を取れた。後半戦もまずは10勝をボーダーにしておけば、それで勝ち点62になる。そこからプラスαでどれだけ勝ち点を稼げるかによって、ACL出場権や優勝といった具体的なものに手が届く。3連敗している時期はどうなるかと思ったけど、そのあと5連勝できるのだからJリーグは難しい。勝てる試合を確実に勝っていきたい。広島戦に関して言えば、相手の出方をしっかり見極めたい。監督交代というタイミングで広島の選手がどう戦ってくるかで、対応を考えたい」

 

DF 13 金井 貢史

「後半戦の目標はいまよりも上の順位を目指すこと。いまの段階で具体的なことは言えないけど、目の前の試合を勝っていくことで具体的な目標が見えてくる。大宮戦ではヤマ(山中)がゴールという結果を出して勝利に貢献した。自分も負けていられないという気持ちがあるけど、まずはDFとして失点ゼロで終わることを心がけたい。その上で、攻撃でプラスαを出せればいい。自分の前の選手が誰になってもうまく合わせる自信はある」

 

 

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MF 14 天野 純

「体調は大丈夫。体重が2キロくらい落ちたけど、問題ない。前半戦はフル出場できたけど、その中で1ゴール3アシストという数字には満足していない。特に途中からトップ下になったので、高い位置で違いを生み出さないといけない。マルちゃん(マルティノス)がいないのは大きい。特に最近はまさに助っ人という仕事をしてくれていたし、一人で長い距離を持ち運べるのはチームにとって大きかった。広島戦では代わりに出場する選手も含めて全員でマルちゃんの穴をカバーしないといけない」

 

DF 24 山中 亮輔

「連勝を続けていきたいし、勝って中断期間を迎えたいと思っている。大宮戦で初ゴールを決めることができてよかった。ただ、自分のポジションの争いが激しいことは変わらないので、大宮戦だけで終わってしまってはいけない。継続的にチームの勝利に貢献して、その中で自分も結果を出し続けなければいけない。個人的にデーゲームよりもナイターゲームのほうが好き。起きてからリラックスする時間があるので。夏なので日中は水分を奥摂ることを意識している」

 

MF 33 ダビド バブンスキー

「左サイドのポジションは代表やバルセロナBで経験している。サイドに張っているだけでなく中に入ることでできたスペースを左SBに使わせることもできる。いずれにせよそこでトライアングルを作りながら攻めたい。プレーの選択は(天野)純や山中のポジションにもよるし、試合状況にもよる。すべてにおいて柔軟に対応したい。代表でチームを抜けたときにチーム状況が良くなれば、それはリスペクトしなければいけない。この世界ではポジションは確約されていない。そこで今回自分にチャンスがめぐってきたのかなと考えている。シーズン半分を終わっていい状況になっている。良い位置につけているし、上との差もほとんどない。優勝を狙えると思う。(坊主頭について)人生で初めて。人生の中でもピッチの中でも何か起きるのではないか」

 

MF 6 扇原 貴宏

「間違いなく難しい試合になる。相手のモチベーションは高いだろうけど、かといってこちらが受け身になる必要はない。相手にきっかけを与えないためにもしっかり勝たなければいけないゲーム。1試合ずつ勝っていることが自信につながっている。広島は特殊なやり方なので、そこはチーム全体で守り方を確認しないといけない。ダビ(バブンスキー)は中に入ってプレーすることも多いと思うから、そのときは山中がサイドのスペースを使える。ダビはサイドの選手ではないので、そこは自分と山中と3人で協力していきたい」

 

 

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