「ゴール以外は何もしていない」(前田)・「もったいない」(中澤)・「試合の終わらせ方を11人全員が考えないといけない」(中町) [広島戦後コメント]
【試合を終えて】
エリク モンバエルツ 監督
「予想通り難しいゲームになった。相手が低い位置で守備ブロックを敷くのはわかっていた。前半は相手のブロックを動かすようなプレーができず、中央のモビリティも足りなかった。守備ブロックを動かしながらスピードアップしていくというプレーができなかった。後半に入って自分たちのプレーを出せたが、相手にも攻撃的なプレーが出てきた。そして我々の方が先制できたが、残り少ない時間帯で失点して追いつかれて、非常に残念な展開だった」
――最後の失点は、広島の勢いを止め切れなかったということか?
「失点シーンは(飯倉)大樹の長いキックから始まっていたが、そこのところで我々が受身で誰も競らなかったというところがあった。また、このセカンドボールを相手に素晴らしいコントロールから攻撃につなげられて、サイドでスピードアップされてしまった」
――今日も齋藤にゴールが生まれなかったが?
「得点はできなかったらパフォーマンスは良かった。アシストも良かったもちろんゴールも大事だが、決定的な仕事をしてくれた。マルティノスのいない中で、持っているものを出してくれた。チームで唯一、裏に飛び出すプレーをしてくれた」
――後半、齋藤とバブンスキーの位置を左右入れ替えたが、これはベンチからの指示だったか?
「まず、学が左もできるというのは、分かっていること。試合前から学は左右どちらともやる可能性があった。その中で、ゲームの中で選手が判断して代えた」
MF 25 前田 直輝
「トラップが浮いてしまった。シンプルにトラップミス。オフサイドだと思ったので止まりかけたところだった。落ち着いているように見せるのがうまいだけで、内心はこんなビッグチャンスを外したらどうしようとビビっていた。プロ初のヘディングゴール。前半から両サイドが仕掛ければ数的優位を作れるイメージがあったので、自分が入ってもやることは変わらないと思っていた。うまく試合に入れたけど、最後の精度が足りない。出場時間を考えるとここまで3ゴールは悪くないのかもしれないけど、出場時間が少ないのは何か問題があるから。今日もゴール以外は何もしていない。浦和戦や仙台戦もゴール以外に何かしたかと聞かれたら自信を持って言えない」
MF 10 齋藤 学
「自分のところでシュートまで行けていたけど点を取れなかった。1点目が遅かったところに責任を感じている。でも自分たちのサッカーができたことはポジティブに捉えたいし、何も変える必要はない。ただ、ちょっとところで事故のような失点になってしまうので、そこは詰めていかないといけない。左サイドになればアシストのような形を武器として持っている。試合前に監督にも話したけど、いい流れを崩したくないということだった。ハーフタイムのときから選手に左に行ってほしいと言われていて、後半が始まって少し様子を見て相手が崩れなかったら左に移ることを考えていた」
GK 21 飯倉 大樹
「みんな頑張っていたし、最後のところで体を張っていた。でも点を取って慢心のようなものがあったかもしれない。ゴールキックはあの時間帯なので高く蹴ったので、そこで相手と競ってもらわないとどうしようもない。毎回相手の裏に蹴ることはできない。小さなことの積み重ねが勝利になるし、それをサボれば今日のような結果になってしまう。我慢して逃げ切れる展開だったけど、勝ち点2を失ってしまった」
MF 8 中町 公祐
「アウェイで広島と対戦するときは割り切って前半を戦えるけど、ホームは難しい部分がある。もっと攻めに出ないといけないという気持ちとのギャップがある。でも1-0になるところまでは良かった。細部を突き詰めないといけないことを教えてもらった。ゲーム終盤に不必要なボールロストをしていたらダメ。試合の終わらせ方を11人全員が考えないといけない。悔しい形で勝ち点2を逃したので、より考えるきっかけになる試合だと思う」
DF 22 中澤 佑二
「相手のシュートミスに助けられた部分もあるし、前半からマリノスがポゼッションしていたけど、崩しきれなかった。もう少しサイドを崩したあと、中で迫力がほしい。前半から飛ばしていたこともあるし、後半はオープンな展開になる。その中で先制できたけど、いままでどおり1-0で勝てるという雰囲気になってしまった。2点目を取りに行くという姿勢を見せて相手に圧力をかけたかったけど、それができなかった。もったいない」