「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

かつて愛媛FCに期限付き移籍した齋藤学がそうだったように、そこに成長のヒントが隠されている [中島賢星の期限付き移籍について]

 

 

 

1月、中島賢星は短い言葉を、静かに、立て続けに言った。

「今年でプロ3年目。勝負の年になる。今年ダメだったら次はない。危機感を持ってやる」

 メンバーを大幅に入れ替えて臨んだルヴァンカップでは、グループステージ全6試合に先発した。ボランチとして攻守を下支えし、ゆっくりとだが確実にステップアップしていた。4-1で勝利したアルビレックス新潟戦ではプロ初ゴールを記録し、試合後のヒーローインタビューで涙を流した。

しかし、肝心のリーグ戦でなかなか出番は訪れない。今シーズンはベンチ入り2試合のみで、出場機会なし。カップ戦と日々のトレーニングで成長を実感できているにもかかわらず、リーグ戦のピッチに立てない悔しさ。ルヴァンカップ敗退が決まり、その後の出場機会が限られることはわかっていた。そして、こうつぶやいた。

「これからどうするか、考えないといけない」

 6月、FC岐阜の強化担当が練習グラウンドに訪れていた。もちろん、ただの練習見学ではない。そこで目に留まったのが、中島だった。

 

 

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