「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「競争は激しくなっている」(扇原)・「自分のポジションは一番争いが激しいのは変わらない。一瞬も気が抜けない」(山中) [清水戦前コメント]

 

 

【試合に向けて】

エリク モンバエルツ 監督

「(十日町キャンプの総括)キャンプ前の休みが短かったので、最初から強度の高いトレーニングができた。キャンプでは試合を通してフィジカルレベルをワンランクアップすることが狙いだった。それは今後も継続してやっていくことだが、選手たちはインテンシティの高いトレーニングでハードワークしてくれた。疲労が溜まっていると思うが、それも必要なこと。あとはウーゴ(ヴィエイラ)の合流が遅れてキャンプにほとんど参加できなかったのは残念。マルティノスに関しては代表チームで試合に出ていたので問題ない。

(前半戦を振り返り、後半戦に向けて)5位という位置にいるのはある程度満足できる。ただ、後半戦に向けて補強しているチームもある。たとえば神戸はポドルスキを補強した。ポドルスキがいるといないでは大きく違う。我々は補強をしていないので、より難しい戦いになるだろう。最低でも前半戦以上のクオリティを発揮しなければいけない。18節を終えて守備ではリーグのトップの成績を残せている。あとはそのバランスを保ちながら攻撃を良くしていくこと、ゴール数を増やしていくことが大事。だがそれは簡単なことではない。

(後半戦のキーマンを挙げるとすれば)誰か一人ではなく、全員が大事な選手だ。仮に試合に出ていない選手もトレーニングでハードワークし、チームのクオリティを高めてくれている。我々の強みはコレクティブなプレーのクオリティだと思っている。ただ、しいて挙げるならば、その中で前線の選手たちの決定的な仕事に期待したい。ウーゴや(ヴィエイラ)や(齋藤)学、(天野)純やマルティノスのフィニッシュに関わる仕事に期待したい。

(先発について)頭の中ではほぼ決まっている、固まっている。試合中に3人まで交代できるが、その3人まで含めてコンビネーションを作らなければいけない。それはとても良いことだと思う。交代枠も含めてチームに選択肢があるのは良いこと」

 

GK 21 飯倉 大樹

「中断前は守備からゲームを進めるやり方がチームに浸透していた。我慢していれば攻撃陣が点を取ってくれるという手ごたえがあったから成立していた。中断期間を挟んだけど、それは変わらない。ウチにはボンバー(中澤)がいるし、そういうリズムは忘れるものではない。ここまで失点数が少ないとはいえ、ウチは毎年そうなのでフォーカスされることはない。守備を評価する一つのファクターであって、攻撃陣がもっと点を取って余裕ある戦いになれば、それが一番いい」

 

MF 20 マルティノス

「自分が代表チームに行ってからの広島戦は引き分けに終わってしまって残念だった。上のチームが取りこぼしていたので、勝てば上の順位に行けた。でも内容は良かったので続けていくことが大事。去年、日本に来たときは適応するのが難しかった。レフェリーのジャッジに慣れることも大変だったし、チームのやり方や日本のスタイルにフィットするのも難しかった。でも少しずつ慣れることができてきたと思う。とにかくここで結果を出していきたい」

 

 

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DF 22 中澤 佑二

「守備だけならマリノスはできる。守るだけなら守ることができる。ゴールを守るための守備は基本だけど、今後はゴールを奪うための守備も必要になってくる。隙があればカウンターを仕掛けなければいけないし、そのときの精度や意思疎通を高めたい。その部分がチームとして高まれば、もっと上の順位を狙っていける。他のチームからもマリノスは守備だけだと思われている。攻撃で上積みを出すことでチームとしての上積みにつなげていきたい」

 

MF 8 中町 公祐

「中断期間を挟んでのリーグ戦なので、自分たちの足元を見つめ直して戦う必要がある。中断前は5連勝できたけど、勢いで戦っていた部分もある。反省点や修正点をしっかり自覚することが大事。清水戦ですべてがうまくいくとは限らない。ポジティブなことばかり考えていると、うまくいかなかったときに修正できない。ネガティブなことも頭に入れながらゲームマネジメントしたい。5連勝の最初が清水戦で、自分はその試合に出ていなかったけど、内容的には相手もそんなに悪くなかった。油断してはいけない相手だと思う」

 

DF 24 山中 亮輔

「シーズンの初めはけがもあって苦しかったけど、前半戦の最後はチームとしても個人としてもいい形で終われた。でも自分のポジションは一番争いが激しいのは変わらない。一瞬も気が抜けないし、そのためには結果が必要。(下平)匠くんや(金井)貢史くんは実績があるので怖い(笑)。自分が試合に出るということは攻撃面での仕事や前への推進力を求められているということ。守備はもちろん大事だけど、あまり考え過ぎずに必死にやっている。そのほうが自分には合っていると思うし、ここまで結果を出せているのもそういうところだと思う」

 

MF 6 扇原 貴宏

「中断前が良いリズムだったからこそ、中断明け最初の試合が大事になってくる。チーム内の競争は激しくなっているけど、それはどのチームのどの時期でも当たり前のこと。競争がある中で全員が同じ方向に進んでいけばいいし、後半戦は総力戦になると思う。前半戦の最初はほとんど試合に出られなかったので、後半戦は全試合に出ることがテーマ。その中でゴールやアシストといった目に見える結果を残して存在感を示したい」

 

MF 14 天野 純

「ここまでフル出場できていることに対して手ごたえはあるけど、結果としては何もできていない。1ゴールしか決められていないというのは少な過ぎるし、最低でもここから4~5点取らないと。それができれば必然的にチームの成績も上がっていくと思うし、トップ下でプレーするならば自分が違いを生み出さなければいけない。中断期間中に26歳になったし、マリノスの中心としてプレーするという自覚を持って清水戦に臨みたい。FKはキャンプでも決めたし、とても感触がいい。いい位置で蹴れば決められる自信がある」

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