「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「学くんがパワーアップして帰ってきてもポジションがないくらい活躍したい。自分や渓太やイッペイが頑張ることがマリノスのためになる」(前田)他 [ガンバ戦前コメント]

 

【試合に向けて】

エリク モンバエルツ 監督

「(齋藤の負傷離脱について)残念以上のこと。(齋藤)学自身のことを考えると心が痛い。そしてチームにとっても学のけがは痛い。いま願うのはリハビリが上手く進んで、少しでも早くピッチに戻ってくることだけ。学がチームを離れるのは痛いし残念だが、この難しい局面をより一層団結して乗り越えなければいけないと選手に伝えた。自分たちのやり方、システムには全員が慣れている。だからやり方を変えることはない。その中で4人に可能性がる。(前田)直輝、イッペイ(シノヅカ)、(遠藤)渓太、椿のうちの誰かが試合に出るだろう。

(前田直輝とイッペイ・シノヅカのポジション争いについて)どちらが出場するかわからない状況は選手にとっても良いことではないか。二つのオプションを考えている。(前田)直輝はよりコンビネーションで相手を崩すことができるし、イッペイはより個人で打開できる。どちらかでスタートして、どちらかで締めくくることも考えられる。

(ミロシュ・デゲネクとパク・ジョンスの二者択一について)そこに関しては決めかねているということはない。スタートはジョンスで行く。これは戦術的な判断だが、ガンバは前からプレッシャーをかけてくる。そのプレッシャーに対して、より効果的なプレーを出せるジョンスを選ぼうと思っている。だが私はミロシュも信頼している。最近の試合ではミスもあったが、それはメンタル面が影響しているミスだった。まだ若い選手だが、オーストラリア代表にも選ばれていて、W杯出場権を獲得するためのプレッシャーもあるだろう」

 

GK 21 飯倉 大樹

「(齋藤)学は誰がどう見ても頑張っていた。今年はいろいろな苦労があった中で、レイソル戦でやっと初ゴールを決められて、ようやくスッキリしたところだったと思う。そんなタイミングでの長期離脱について言葉をかけるのは難しい。でもあれだけチームのことを考えられる人間が、自分のマネジメントをできないわけがない。オレは絶対に乗り越えられると信じているし、心配していない。学が帰ってきたときに良い形で迎えられるように、残り試合をしっかり戦わなければいけない」

 

DF 27 松原 健

「前節の甲府戦はもったいないゲームになってしまった。自分たちで隙を作って、相手に主導権を握られてしまった。ここからの7試合はもう負けられない。鹿島との差は少し遠いけど、それ以外のチームとの差はそんなに開いていない。4位に入ることにも意味があるし、まずはACL出場権を獲得したい。ACLの舞台に立つことで個人的にもチームとしても成長できる。(齋藤)学くんのためにも、ピッチに立つ選手はファイトしなければいけない」

 

 

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MF 20 マルティノス

「(齋藤の離脱について)本当に悲しい。彼の気持ちは十分に伝わっている。自分も若い頃、似たようなけがで長期離脱した経験があって、大変な時期を過ごした。でも望んでその時間を選んだわけではない。チームにとって重要な選手の一人が離脱してしまうが、自分は今までも左右両方でのプレーを求められてきた。これからは相手のマークがさらに集中することになるだろう。でも自分としてはそのほうがいいと思っている。(齋藤)学の代わりに誰が出場するかわからないが、自分にマークが集中することでその選手やFWへのマークが薄くなる」

 

MF 5 喜田 拓也

「決してポジティブな出来事ではないけど、(齋藤)学くんや(金井)貢史くんの負傷を一つのきっかけにしたい。一番無念なのは本人たち。みんな思いやる気持ちを持っている。自分たちが前向きな姿勢を見せることで、二人も前進できる。サポーターの反応を見ても、すごく支えられていると感じるし、考えさせられる。首位との差は開いてしまったけど、自分自身の熱は冷めていない。個人的にもACLのピッチに立ちたい。ああいうところに行くことでチームが大きくなる。学くんや貢史くんをそういう舞台に連れていきたい。

(キャプテン齋藤の姿を見ていて感じたことは?)ずっと近くで見てきた。見えていたものは比較的似ていたと思うし、選手一人ひとりが人間なので、最初はアジャストさせるのに苦労したと思う。時には強く言うことも必要だった。個人的に共感できる部分は多かったし、だからこそサポートしやすかった。他にも頼りになる選手はいるので、一人で背負い過ぎずやっていきたい。一人ひとりが少しずつ良くなっていけばチームのためになる。プレー面では(前田)直輝、(遠藤)渓太、イッペイ(シノヅカ)がどれだけやれるか。イッペイはアグレッシブだし、良いものがある。直輝や渓太は、個人的にこんなものではないと思っている。彼らが思い切りプレーできるようにサポートしたい」

 

MF 25 前田 直輝

「誰が先発出場するかは監督が決めることだけど、間違いなくチャンスがあるはず。その場面で自分に何ができるかが大事。どんな形だとしても試合に出場できるのは自分にとってチャンス。(齋藤)学くんの分までプレーするとか、そういったことを言うキャラではない。でも自分が結果を出すことがマリノスのためになる。SNSにも載せたけど、学くんがパワーアップして帰ってきてもポジションがないくらい活躍したい。自分や(遠藤)渓太やイッペイ(シノヅカ)が頑張ることがマリノスのためになる」

 

MF 37 イッペイ シノヅカ

「(前節の初ゴールを振り返って)うれしかったけど、チームが勝てなかったので素直に喜ぶことはできなかった。チームメートとのコミュニケーションは問題なかったし、サッカーのスタイルも前に所属していたロシアのチームに似ていた。チャンスをもらえた場面で結果を残せてよかった。今度チャンスをもらえたらサイドで11を仕掛けるなど、自分の特徴をもっと出したい。(齋藤の負傷について)サッカーというスポーツでは起こること。明日は我が身ではないけど、何があるかわからない。けがをした選手の分まで責任を持ってプレーしたい」

 

 

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