シュートを23本打たれ、被決定機が10回近くありながら2失点で終えられたのは、GK飯倉大樹の功績である[J33節 仙台戦レビュー]
シュートを23本打たれ、被決定機が10回近くありながら2失点で終えられたのは、GK飯倉大樹の功績である。被決定機に関してはDFが体を寄せてコースを限定している類ではなく、もう絶体絶命に近いシーンばかり。ギリギリで食い止めるセーブは、フィールドプレーヤーとGKによる合作ではなく、飯倉単独のパフォーマンスだった。
天野純の直接FKで先制するまでの内容は悪くなかった。左SBで先発復帰した山中亮輔をキーマンにしたパス交換で押し込み、CKやFKといったセットプレーを獲得できていた。だが、良い内容の時間はゴールが決まった途端に終わってしまった。この試合、マリノスが普通にサッカーをできていたのは、キックオフからのわずか5分間だけだ。
徐々にベガルタ仙台の縦幅と横幅を使って攻撃を食らい、全体が間延びしていく。ボールの出どころにプレッシャーをかけられていないため最終ラインは下がらざるをえず、せっかくボールを奪っても前線の選手が縦へ急ぎ、強引に仕掛けてロストする。スタンドから見ているとシステムは[4-2-3-1]ではなく[4-2-4]のような形となり、相手が前向きでプレーするためダブルボランチの天野純と喜田拓也はフィルターの役目を果たせなかった。
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