「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

意地を見せてもらいたい最終節 [J34節 浦和戦プレビュー]

 

 

毎年思うことだが、あっという間のリーグ最終節である。つい先日、新チームが始動してタイキャンプを行い、その後開幕を迎えたと思ったら、今日から早くも師走の始まり。2017年も残すところ1ヵ月である。

 マリノスは6位という順位で最終節を迎え、今よりも下の順位になることはない。最高で4位、最低でも6位でリーグ戦をフィニッシュすることになる。この成績に対する評価は人によって分かれるところだろうが、決して悪いシーズンではなかった。ボタンを一つ掛け違えれば10位前後になっていてもおかしくなかったが、選手の多くは能力を発揮し、あるいは成長を示した。シーズン中盤には10勝4分と快走した。ただ、終盤戦を迎えるまで3位以内を十分狙える位置にいたことを考えると、最後の失速によって物足りなく感じてしまう印象も拭い切れない。

最近9試合は2勝3分4敗と負け越し、そのすべての試合で失点している。リーグ最少失点という座から陥落するどころか、最近4試合はいずれも複数失点を喫している。これでは勝ち点が伸び悩み、順位が落ちてしまうのも当然だ。どの選手も「まずは守備をしっかりすること」と分かっていながら失点している現状は、歯がゆく難しいものだ。

前節のベガルタ仙台戦の先発は、前々節のセレッソ大阪戦から7選手が変更された。今節は仙台戦から5選手が変更となり、数字の上での変化は小さい。しかしながら引き続き先発する山中亮輔とダビド・バブンスキー、前田直輝はスタートポジションが変わる。最終ラインはまたしても中澤佑二を除く3選手が入れ替わり、ダブルボランチは揃って出場停止となる天野純、喜田拓也に代わって中町公祐と扇原貴宏が入り、2列目には左から山中、バブンスキー、前田という並びになる。配置だけで考えると、前節から8ポジションの名前が変わるというわけだ。

 

下バナー

(残り 586文字/全文: 1365文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ