背番号4が来季もトリコロールのユニフォームを着てプレーするのは決定的 [契約更改交渉]
9日、マリノスは前日に続いて契約更改交渉を行った。この日は吉尾海夏、遠藤渓太、原田岳、鈴木彩貴、そしてトリには栗原勇蔵が登場。以上の5選手が交渉に臨んだ。
ルーキーイヤーとなったユース出身の原田と吉尾は、ともにリーグ戦出場なし。原田はGK陣の厚い壁に阻まれた格好だが、練習でポテンシャルの高さを見せる場面もあり、2年目以降の飛躍に期待がかかる。吉尾はルヴァンカップのグループステージ6試合中5試合に出場し、うち4試合に先発した。しかし夏場に負傷してからはリーグ戦メンバーに絡めず、本人としては悔しいシーズンになった。
悔しいと言えば、2年目の遠藤の名前を挙げないわけにはいかない。報道陣への対応でも開口一番で「苦しいシーズンだった」と切り出し「悔しいではなく、すごく悔しいシーズン」と振り返った。念願のリーグ戦初ゴールを含む2得点を挙げたものの、出場試合数は14試合と数字を減らした。齋藤学、マルティノスという絶対的なレギュラーからポジションを奪えなかったことがすべてだが、彼らが不在の場面でも出番がやってこない不遇もあった。プロ3年目の来季はリベンジの年になるか。
対して、公式戦出場の機会にめぐまれなかったGK鈴木だが「試合に出る、出ないにかかわらず、シーズン全体で無駄な時間はなかった。後悔なくやり切った自信はある」と迷いなく真正面を見つめていた。30歳という年齢とキャリアで、下部カテゴリーで経験を積んできた苦労人でもある。GK陣では飯倉大樹に次ぐ年長者で、試合に出られなくても輪を乱すようなことはまったくなかった。むしろ選手間の調和を保つ稀有な存在で、その人間性の高さを評価する声も多い。来季もGKユニットの一員としてチームに貢献してほしい。
そして、最後に登場した栗原。近年は出場機会が激減しており、今季はリーグ戦8試合238分の出場にとどまった。開幕時期は中澤佑二とミロシュ・デゲネクに次ぐ3番手CBの位置付けだったが、その後は負傷と復帰を繰り返して先発はわずか2試合。実力と実績からすれば、あまりにも物足りない数字ばかりになってしまった。
取材に応じた栗原は冒頭で「自分個人の成績からすると、提示があるだけでもありがたいことだと思っている」とコメント。
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