「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

決勝点のウーゴ・ヴィエイラはゴール裏で待つサポーターの下へ駆け寄り、喜びを表現した『あの時、あの瞬間…』第3回

 

不定期でお届けする『あの時、あの瞬間…』は、ピッチ上でのワンシーンを切り取り、選手の思考やバックグラウンドを織り交ぜながら掘り下げていく企画だ。

第3回は、記憶に新しい天皇杯準決勝・柏レイソル戦での決勝ゴールの場面だ。遠藤渓太からのパスを受けたウーゴ・ヴィエイラは、ファーストトラップで相手DFを手玉に取り、鋭く右足を振り抜いた。

それまでチャンスを決め切れず周囲をモヤモヤさせたが、延長後半終了間際の土壇場になって勝負強さを見せる。今季ここまでの公式戦で計17得点を挙げていたポルトガル人ストライカーが、マリノスを元日決勝の舞台へ誘う18ゴール目を決めた。

 

 

 

 

決勝点のウーゴ・ヴィエイラは、リーグ戦とは反対側のゴール裏で待つサポーターの下へ駆け寄り、喜びを表現した。ピッチからチームメートが追いかけ、ベンチからは控えの選手だけでなく、ベンチ外のメンバーも走り寄ってくる。「肉離れするかと思った。それくらいスプリントしたよ」と茶目っ気たっぷりに笑ったのは、ベンチ入りできず悔しい思いをした金井貢史だった。

試合前日のこと。その金井と競う形でベンチ入りの切符を手にしたのが、アシストに成功した遠藤渓太である。18人の構成を見るとSBの控えという位置付けに思えたが、疲労困ぱいとなった下平匠に代わって左SBを務めたのは左MFで先発した山中亮輔で、遠藤は本来の2列目サイドへ。そしてマルティノスを左サイドにスライドさせ、遠藤は最近の練習で配置されることの多い右MFで出番を得た。

 

 

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tags: ウーゴ・ヴィエイラ

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