「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「親と食事をしている時に佑二さんの話題になって『あなたは本当に幸せ者だね』と言われました。僕にとっては日本一の先輩です」(吉尾) [ルーキー対談:吉尾海夏・原田岳(後編)]

 

【F・マリノスルーキー対談(後編)】

実施日:12月20日(水)
インタビュアー・写真:藤井 雅彦

協力:横浜F・マリノス広報室

 

 

対談後編は、ピッチを離れてルーキーたちのプライベートに迫った。予定のないオフの日は今でも一緒に出掛けるほど仲が良い二人は「隣の部屋なんです」(原田)。

そして話題は大先輩・中澤佑二へ。19歳の吉尾海夏と原田岳は、F・マリノスが日本に誇るレジェンドとピッチ内外で時間を共有し、何を学び、吸収したのだろうか。

 

 

 

――プロサッカー選手になって、私生活の面に変化はありましたか?

吉尾

「学校生活が終わり、仕事でもあるサッカーのために使える時間が増えました。10時からの全体練習と居残り練習が12時前後に終わります。その後、昼食を摂ってから筋トレなど補足トレーニングをして、治療やケアをする。すべて終わって気がつくと16時を過ぎています。チーム寮に戻るのは17時くらいになっているので、少しゆっくりしたら夕食の時間になるんです」

原田

「僕は、プロになってすぐの頃は練習が終わってから疲れて昼寝をすることが多かったです。でもリズム正しく夜にしっかり眠らないといけない。だから練習に慣れると同時に生活スタイルを変えて、最近ではほとんど昼寝をしません。夜は最低7時間寝ることを心がけています。食事はチーム寮で朝と夜を食べることができて、昼も練習が終わってすぐに食べられるので栄養面も含めてとても充実しています」

吉尾

「(中澤)佑二さんと一緒にいることで、プロとしての在り方を学ばせてもらっています。これだけ長くトップレベルで活躍するためには、日々の生活で何を意識すべきなのか。具体的には食事と睡眠に対する考え方が変わりました」

原田

「今、寮に住んでいる選手は自分と海夏の二人だけなんです。シーズン開幕当初は(パク)ジョンスや(遠藤)渓太くん、あとヴァンフォーレ甲府に期限付き移籍した(高野)遼くんや通訳さんがいました。でも今は二人だけで、しかも隣の部屋なんです(笑)」

 

 

吉尾

「壁を隔ててお互いのベッドがあるので、寄り添って寝ている感じです(苦笑)。岳が壁側に寝返りを打つと『ドンッ』と音が聞こえます」

 

――二人は育成組織時代から仲が良いのですか?

吉尾

「ユースの時から仲は良かったと思います。お互いの実家が近いので、オフの日にみんなで映画館に行ったりしていました」

原田

「うん、そして今年はずっと海夏と一緒にいた(笑)。二人とも予定のない時は、一緒に出掛けたりします。二人で何度か映画に行ったよね?」

吉尾

「行ったね。えーっと、『昼顔』だ(笑)」

原田

「上戸彩さんが主演の映画、観たね!」

吉尾

「二人でいても飽きないんですよね。あと運転免許の教習所にも一緒に通っていました」

原田

「同じ日に入って、卒業する日もたまたま同じでした(笑)」

吉尾

「どちらかが少しでも試験を早くクリアしていれば違う日に卒業だったんですけど、結果的に同じ日に卒業するという偶然です(笑)。免許を取った日にレンタカーを借りてドライブに行きました。二子玉川まで渓太くんの誕生日プレゼントを買いに行ったんです」

原田

「行きは自分が運転して、帰りは海夏が運転しました。慣れていないので高速道路のチケット発券でちょっと戸惑ったりしながら(笑)」

 

――二人は中澤選手と絡む頻度が多いように感じます。距離が近くなったきっかけはあるのですか?

吉尾

「去年(2016年)の12月の宮崎キャンプに参加した時に、食事会場で『こっちのテーブルに来なよ』と誘ってもらったのがきっかけです。その時はユース所属だったので驚きましたけど、接してみるとすごく優しかった。それからはお世話になりっぱなしです」

 

PREMIUMコースとは

 

原田

「僕はプロになってからイジってもらえるようになりました。シーズンが始まってからはランチに誘ってもらう回数も増えていきました」

吉尾

「焼き肉を食べることが多いよね」

原田

「佑二さんは基本的に赤身のお肉しか食べません。そういったところに意識の高さを感じました」

吉尾

「それまで焼肉といえばカルビという感覚でした。でも、もうしばらくカルビを食べていないので、食べられなくなりました(苦笑)」

原田

「佑二さんは『好き物を頼んでいいよ』と言いますが、あえて同じ物を頼ませてもらっています。だからカルビはしばらく食べていません」

 

 

――では『中澤佑二』とは、どんな存在ですか?

吉尾

「親と食事をしている時に佑二さんの話題になって『あなたは本当に幸せ者だね』と言われました。僕にとっては日本一の先輩です」

原田

「イジってもらえることが光栄です。イジりの中にも気遣いを感じます」

吉尾

「新潟キャンプで同部屋になって最初は緊張したんですけど、部屋ではみんなといる時と同じように接してくれました。佑二さんは規則正しく22時半くらいに布団に入って、23時には寝ていたと思います。佑二さんは畳に布団を敷いて寝ていて、自分はベッドを使わせてもらいました。佑二さんが眠るまで眠れなかったです(笑)」

原田

「自分でも眠れないと思います。サッカー選手として必要なことの多くを佑二さんから学ばせてもらっています」

吉尾

「一緒のピッチに立って、F・マリノスの勝利に貢献したいです」

原田

「僕も、それが理想です。試合に勝って、佑二さんとガッチリ握手したい」

 

 

 

(おわり)

 

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