「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

ポステコグルー監督は「選手の価値は、現役生活中にいくら稼いだかではなく、タイトルの数で決まる」と訴えかけた [2018年始動日レポート]

 

悔しさで幕を下ろした2017シーズンは2018年の始まりの日だった。あれからわずか16日後の1月17日、マリノスは早くも2018シーズンをスタートさせた。

練習初日はU-21日本代表に招集されている遠藤渓太と、家庭の事情によって来日が遅れているウーゴ・ヴィエイラを除く28選手がピッチに姿を現した。天皇杯準決勝・柏レイソル戦で左ふくらはぎを痛めた扇原貴宏と決勝戦で右ふくらはぎ痛を訴えた山中亮輔は全体練習が消化した一方で、元日の決勝戦前に腹筋を痛めていた飯倉大樹は唯一の別メニュー調整となった。

 

 

 

室内ミーティングを行った後にスタートした練習は約90分間で終了。居残り練習を除いてボールを一切使わず、いわゆるフィジカルトレーニングに終始した。体幹トレーニングに始まりインターバル走を実施。ミロシュ・デゲネクが列の先頭を走る意欲的な姿勢を見せたのが印象的だった。さらにグループを分けてスプリントとアジリティのテストを行い、始動日では異例ともいえる数値計測となった。

 

 

練習後、アンジェ・ポステコグルー監督が「(石垣島キャンプでは)やっていくサッカーを落とし込んでいく。練習試合が2試合あるので、そこで特徴を把握していきたい」と話したように、横浜で過ごす19日までの3日間は試運転の意味合いが強い。明日18日と明後日19日は選手半分ずつがメディカルチェックを行うため、戦術練習は行わないだろう。したがって現時点で新監督の具体的なスタイルを見つけ出すのは不可能に近い。

あえて特筆すべきものがあるとすれば、それは監督交代による空気の変化だ。エリク・モンバエルツ監督が新たにやってきた3年前を思い出す。選手は監督との距離感を計り、どこかよそよそしい構えだった。それが年を追うごとに互いを理解し、尊重することで、結果とは別の次元での信頼関係が知らず知らずのうちに築かれていった。

 

 

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