「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「去年は開幕から7試合勝てなかった」(中町)「この前の試合は前をフラフラしているだけだった」(端戸)+樋口・中村・中澤・佐藤・冨澤他インタビュー

 

【players voice MF 8 中町 公祐】

――湘南戦を振り返って

「開幕戦ということでチーム全体にも自分自身にも緩い部分があった。去年の調子の良いときだったらしっかりボールに寄せていた場面でそれができなかったり。それもあってなかなかペースをつかめなかった」

――やはり特殊な雰囲気だった?

「それもあると思う。あとは相手がJ2から昇格してきたチームというのも無関係ではないよね。2点目を取られて逆転されたときはさすがにビックリしたから。スタジアム全体の雰囲気も変わってしまう」

――その中でも勝てたのは大きいのでは

「開幕直後はどのチームも不確定要素が多い。でもウチはメンバーが大きく変わっていない有利な面もある。次に対戦するエスパルスも新しいやり方をしているみたいなので、その隙を突きたい」

――昨年とは大きく違うスタートになった

「去年は開幕から7試合勝てなかった。でも今年は1試合目で勝てた。どんな内容でも勝つのは大きいとつくづく思う。あとは連勝して勢いをつけていきたい。中断期間までの13試合が勝負だと思っている」

 

【試合に向けて】
樋口 靖洋 監督

「湘南は守から攻への切り替えが早くて、ウチの攻から守への切り替えの早さを上回っていた。それでカウンターを出されてしまった。ウチはボールへのアプローチの距離が普段よりも1メートルくらい遠かった。プレッシャーをかけているつもりが相手にとってはプレッシャーになっていなかった。それでウチのストロングであるボールを奪うという作業ができなかった。60分間は相手のゲームで、30分間だけウチのゲームだった。でもその中で逆転できたのはプラスに捉えている。

マルキはいい状態だと思う。コンスタントに試合に出ることができれば最低でも15点、できれば20点超えて得点王争いしてほしい。あとはほかにも10~15点取る選手が二人くらいいるのが理想。開幕戦はいい選手が点を取ったと思う。あれで交代出場の藤田が点を取れれば、さらに良かった。(齋藤)学はまだまだリバウンドを見ながらの状態。(端戸)仁は開幕戦翌日の練習試合にもフル出場して2点取った。1試合で評価するもんじゃないし、持っている力を発揮してほしい。

清水はトリプルボランチをやっている。前線にはバレーが入って、これからコンディションが上がってくるだろう。常にゴール前にいる選手なので注意しないといけない。それと開幕戦では石毛の調子の良さが目立った。動きにキレがあるので注意したい。プレシーズンマッチの新潟戦と開幕戦の大宮戦では途中から瀬沼を入れて攻撃の枚数を増やしていた。それは意識しないといけない。しっかりはね返してセカンドボールを拾っていくことが大事になる」

DF 27 富澤 清太郎

「湘南は前半から飛ばしていたので、終盤にゲームを決めるような展開をイメージしていた。ただ2失点は想定していなかった。失点はアンラッキーでは終わらせてはいけないし、しっかり修正して清水戦に臨みたい。湘南戦は去年の夏場の3連敗していた時期の現象に似ている。そういうときに自分がバランスを崩すと逆に相手の思うツボ。そういう意味では去年の反省を生かした勝つことができたと思う。良いことも悪いことも出た上で勝ち点3を取れたのは良かった」

FW 17 端戸 仁

「この前の試合ではボールに触ることができずに前をフラフラしているだけだった。でもJ1の開幕戦でもあまり緊張しなかった。さすがにゲーム直前は少しだけ緊張したけど(笑)。雰囲気にも慣れることができたので次はもっと良いプレーを見せたい。湘南戦では守備を意識し過ぎた部分があったので、清水戦では特徴である攻撃面で違いを出したい。できるだけ多くボールタッチできれば自分もチームもリズムに乗れるはず。そういう展開にしたい」

GK 1 榎本 哲也

「湘南戦は2点も取られてしまったので負けた感がある。ウチは2失点してはいけないチーム。ただ勝って反省できるのは良いことだと思う。フィールドプレーヤーは開幕直後でコンディションが上がっていない。ミスもあるし、ピンチもある。そこを自分が助けてあげることができれば勝利に近づける。清水戦ではそういうプレーを心がけたい。バレーはやっぱり怖い。湘南戦もそうだったけど助っ人FWは一発がある。注意しなければいけない」

DF 22 中澤 佑二

「湘南はパワープレーを仕掛けてくるチームではなかったけどエスパルスはもしかしたら仕掛けてくる。そういう状況を想定して5バック気味のシステムをテストしたんだと思う。でも、ただ人を並べるだけでは意味がないし、ファビオの良さも出ない。プレッシャーがかかっていない状態でラインを上げるのは危ないので、ロングボールの出どころにしっかりプレスをかけないといけない」

MF 25 中村 俊輔

「エスパルスは本当にトリプルボランチという感じ。3トップのサイドもFWという感じなので、そこまで下がってついてこない。だからトリプルボランチにしているのかもしれない。自分のポジションとしては相手のCBとボランチの間でうまくボールを受けることが大事。そうすればウチのリズムになる。でも湘南戦もそうだったけど、我慢の時間帯が長くなる。ウチにはスーパーな選手がいるわけではないので、粘り強く戦ってしぶとく勝ちたい」

FW 11 齋藤 学

「ひざの状態は次の日にならないとわからない。居残り練習をやりたいけど、スタッフに止められることもある。再来週くらいからナビスコカップもあって連戦になるので、それまでには完全に治したい。エスパ戦はスタメンか途中出場かわからないけど、自分としては最初から出るつもりで準備する。途中からの場合は、湘南戦のようにあんなにうまくいくことも珍しいと思う。チームの流れが悪い中で何ができるか。(端戸)仁やヒョウくん(兵藤)とはタイプが違うので、ドリブルで仕掛けて流れを変えたい」

MF 20 佐藤 優平

「(ベンチ入りに)ようやくプロ生活がスタートするという感じ。チャンスをもらえたらゴールやアシストに絡むプレーをしたい。最近はボランチではなくトップ下でプレーする機会が多い。BチームとAチームではメンバーが違うのでやり方が少し違う部分もあるけど、いろいろな場面に関わっていきたい。(齋藤)学や(端戸)仁と一緒にプレーできたらいいと思う」

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