「数を揃えるだけの補強はしない。代表クラスの選手を獲得したい」ドルSDはポルトガルのクラブ所属の選手にプライオリティを置いたが…
宮崎キャンプが中盤に差しかかった頃、編成の長であるアイザック・ドルスポーティングダイレクター(以下、SD)がチームに合流した。新チームが始動した数日後に渡欧し、1月20日から28日まで実施した石垣島キャンプに帯同せず。欧州の移籍ウインドーに合わせる形で現地に滞在していた。
欧州の移籍ウインドーは1月31日をもって閉じられる。今年もウインドー〆切ギリギリのタイミングでの移籍がいくつも発生。日本代表の長友佑都がインテル(イタリア)からガラタサライ(トルコ)へ移籍した例も右に同じだ。現地時間で1月31日が終わる最後の瞬間まで何が起きるかわからない。スリリングな日である。
マリノスは右サイドでプレーできるウイングタイプの選手を探していた。今オフ、齋藤学やマルティノス、あるいは前田直輝がチームを去った。既存戦力としてイッペイ・シノヅカと遠藤渓太がおり、レンタルバックで仲川輝人を戻した。2年目の吉尾海夏や新人の堀研太はいるものの、即戦力としては計算しづらい。総合的に考えて補強は急務だった。
韓国代表クラスのユン・イルロクの獲得に成功したが、チームにフィットするには時間が必要だ。そもそも一人で打開するタイプではなく、周囲とのパス交換で生きる選手でもあった。そして石垣島キャンプ途中にアクシデントが襲う。ユン同様に獲得した大津祐樹が左ひざを負傷し、全治4~6週間の離脱を余儀なくされた。
欧州滞在中にその一報を聞いたアイザック・ドルSDは思考をめぐらせたが、当初の方針を変更することはなかった。渡欧前から「数を揃えるだけの補強はしない。代表クラスの選手を獲得したい」という意向があり、ポルトガルにあるクラブ所属の選手にプライオリティを置いて動向を見守った。
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