「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「(飯倉)大樹くんは日本代表に入るべき選手だと思っているので、もしポジションを奪ったとしたら自分は日本代表のレベルに達していないといけない」[杉本大地インタビュー(後編)]

 

【杉本大地選手インタビュー(後編)】

実施日:2月8日(木)
インタビュー・文:藤井 雅彦
協力:横浜F・マリノス広報室

 

杉本大地には乗り越えなければいけない壁がある。自らが「理想のGK」と目標に掲げる飯倉大樹からポジションを奪った時、初めてF・マリノスの正守護神の座を獲得できる。

キャッチングの技術、足下のスキル、そして実績と信頼感。現時点ではすべての面で上回っているであろうライバルを超えるために、加入2年目は勝負のシーズンとなる。

すべては「リーグ戦のピッチに立つために」。

 

 

――石垣島キャンプでは飯倉大樹選手が別メニュー調整でした。監督交代のタイミングですし、チャンスという考え方もできると思います。

「もちろんチャンスだと思っていました。監督交代も意識しています。でも現時点で自分が大樹くんを超えているとは思っていません。大樹くんとの差をできるだけ縮めて、逆転しなければいけない。それはこれからも継続していくテーマです」

 

――飯倉選手の優れている点、あるいは差はどこにあると分析していますか?

「キャッチングの技術とチームメイトに信頼されている点です。大樹くんのプレーは試合のハイライトに出てくることが少ないと思います。それは打たれているシュートに対して、しっかり足を運んでキャッチしているのでピンチがピンチに見えない。キャッチしてしまうと打たれたシュートのレベル判断が難しいですし、地味に映るからハイライト向きではないと思います。でも実際は、キャッチすることで相手の攻撃を切っている。弾いてセカンドボールの局面を作るのか、あるいはCKにするのか。キャッチとの差は大きいし、大樹くんはそこを突き詰めてやっている。僕の中で大樹くんのキャッチの技術はJリーグトップクラスです」

 

――キャッチで大事なのは足の運び方やステップなのですか?

「一番大事なのはポジショニングと一歩目の足の運び方です。それとキャッチと弾く時では手の使い方もまったく違う。弾く時はボールに対して手を押し出すけど、キャッチの時はどちらかといえば手を引く。その技術と判断は難しいからこそ、すごく大事。スーパーセーブをしないGKが一番良いGKです」

 

――飯倉選手は足元の技術にも長けています。

 

 

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