「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

[直前インタビュー] 「今年でジンクスをなくせばいいだけ」(中澤)・「同期の3人でピッチに立ちたい」(齋藤)+栗原・小林・冨澤他(2440文字)

【players voice DF 4 栗原 勇蔵】

――日本代表選出について

「次のゲームで本大会出場が決まる可能性もあるので大事。アウェイで難しいゲームになるかもしれないけど、この試合でなんとか決められるように頑張りたい。前回のヨルダン戦は5-0で勝ったから、チームとしては自分のゴールなんてたいしたことなかったと思うけど、自分にとっては大きなゴールだった。でも次は大差で勝てるかわからない。自分は代表で先発になったわけではないけど、練習からアピールしていきたい」

――2連勝スタートを切って、今後マリノスから代表選手が増えたら盛り上がる

「選ばれるのはきっかけだと思う。そうなれる可能性のある選手はいると思うし、遠征に行くにも一人じゃなくてみんなで行ったほうが楽しい(笑)。気が付いたら一人で代表に行くのが2年くらい続いている。でも代表選手ほとんどが海外組でJリーグのチームから代表に選ばれているのは数人しかいない。だから1チームから複数の選手が選ばれるのは難しいかもしれないけど、そうなったらいいと思う」

――磐田戦に勝って弾みをつけて日本代表に行きたい?

「それはもちろん。周りのメディアやサポーターは前田さんのことでいろいろ騒いでいるけど、『落ち着いて』と言いたい。もちろん、そういう声に負けないようにしっかりゼロで抑えて勝ちたい。チームとしては去年よりもステップアップしていると思うし、ほかのチームが開幕したばかりでバタバタしているときなので、そういうときにしっかり勝つのは大きい」

【試合に向けて】
樋口 靖洋 監督

「磐田は今年から[3-1-4-2]のような感じで攻撃的なシステムになっている。攻撃に関しては完成度というよりも前の4人の前田、金園、山田、小林裕の連動性が高い。その距離感が良いときはかなり崩せている印象がある。ただ普段は前田がいるところに金園がいるような感じ。金園と山田はホットラインになっている。磐田と戦うのであって、あまり前田のことは気にしていない。逆に守備に関してはいくつか突いていけるところがあるのかなという気がしている。磐田は1試合目、2試合目といいゲームをしている。難しいゲームになると思う。ゼロで抑えて3連勝するのが一番。開幕からの5試合で勝ち点を『10』以上取りたい。最低でも3勝1分以上だけど、もちろん5連勝するのが一番いい。1試合目よりも2試合目のほうが内容が良かった。でもこの前のエスパルス戦を今年のスタンダードしなければいけない。ただ、これまで積み重ねてきたベースが今年もあることはこの2試合で実感できた。ウチは小椋が離脱した以外は選手のコンディションは悪くない」

DF 22 中澤 佑二

「(前田のジンクスについて)いい意味でサッカー界が盛り上がるならいい。もちろん点を取られるつもりはないし、(前田)遼一だけじゃなくて、金園はたくさんシュートを打ってくるし、去年の対戦では山田に一発決められた。もし遼一に決められても何も変わらずやる。今年でジンクスをなくせばいいだけ。これが話題になってスタジアムにお客さんがたくさん集まるならそれでいい。相手のチーム状態のこともあったけど、ウチは連勝しているし、いい精神状態で臨めると思う」

DF 27 富澤 清太郎

「自分の調子はわからないけどチームの調子はいい。あとはマルキが開幕からいるのは大きい。これだけ点を取って2連勝できるとは考えていなかった。優勝するためには運も必要。運を引き寄せるためには日々の準備がしっかりしていないといけないし、これからは引き分けそうなゲームをギリギリで勝ったりできると思う。圧勝するのが一番だけどうまくいかないゲームもある。でもいまのチーム状態なら磐田戦でも最高のパフォーマンスを見せられるはず」

MF 8 中町 公祐

「相手がワンボランチのときは、そこでつぶせればチャンスになるという認識で自分とカンペーさん(富澤)はやっている。あまり守備的にならずに先手を奪えればチャンスを作れると思う。ただ自分のポジションは山田を意識しないといけない。アイツとはユニバシアード代表で一緒にプレーしている。すごくいい選手だと思う。何がすごいかというと体力があって走れるところ。だから終盤になっても質が落ちない。自分がしっかりケアしなければいけない」

MF 7 兵藤 慎剛

「2連勝は相手に恵まれたという見方もあるみたいだけど、開幕戦の湘南戦は負けてもおかしくない内容だったし、展開的にも危なかった。そういう試合をしっかり勝ちきったのは大きい。ただ今の時点での順位ほど意味のないものはない。まだ32試合あるからこれからだと思う。磐田は駒野さんのところがポイント。自分とドゥトラが先手を奪って攻撃できればラクだけど、逆に後手に回って押し込まれると苦しい。マークの受け渡しをしっかりやらないとピンチになってしまう」

DF 13 小林 祐三

「(端戸)仁はもっとできると思う。開幕戦では仁のことを意識しすぎて自分のプレーがイマイチだったけど、清水戦ではその関係性をうまく整理できたと思う。仁の良さはやっぱり攻撃面にあると思うのでもっとボールに絡んで、できればゴールに絡んでほしい。そうすれば自信になるのでチームにとっては大きなプラス。前回は5-0だったけど本当は3-0くらいの試合だった。気を引き締めて磐田戦に臨みたい。(3年目でのチャント完成について)それは素直に嬉しいよね。もっと頑張らないといけない」

FW 11 齋藤 学

「けがの状態は良くなっている。練習もしっかりできているし、不安もそんなにない。自分としてはスタメンで試合に出たいけど、次のナビスコカップあたりからかもしれない。チームの流れが悪くないし、自分も途中から試合に出て流れを変えることができている。個人的には(端戸)仁と交代するんじゃなくて、仁と一緒にプレーしたい。そうすれば二人で絡んで相手を崩したりできると思う。清水戦では(佐藤)優平もデビューしたし、同期の3人でピッチに立ちたい」

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