【赤鯱短信】マスコット総選挙中間発表では10位…。巻き返しを狙う我らが“師匠”のコメントが到着！（967文字）
今年で3度目となる「Jリーグマスコット総選挙」は絶賛開催中だが、我らが“師匠”ことグランパスくんは中間発表で10位となかなかに苦戦している。マスコット界随一の人気と知名度を誇る重鎮としては何とも歯がゆい状況を本人（本鯱？）はどのように受け止めているのか。クラブスタッフに問い合わせたところ本鯱（本人？）のコメントが届いたのでお伝えしたい。
と、その前にグランパスくんに関する知る人ぞ知る蘊蓄（うんちく）を一つ。Jリーグのマスコットは大概はチームのユニフォームを着ているか、そうでなくともチームカラーなどをイメージさせる色や風貌をしている。だが、グランパスくんだけは野生のシャチと同じカラーリングで実に写実的。チームカラーの“赤”の要素は少しもない。これはなぜなのか。
実はJリーグオリジナル10の他のマスコットたちはクラブ創設の後にリーグが一括してデザインしたものであり、それゆえ全員がユニフォームを着ているのである。後に生まれたマスコットたちはそれに倣っているというわけだ。だが、名古屋グランパスはクラブ創設と時を同じくしてマスコットデザインを公募し、独自にクラブマスコットの姿をすでに決定していた。名古屋は先見の明に優れた土地柄としても知られるが、その名古屋らしさがあの「ユニフォームを着ていないが実に愛らしい」姿を生んだというわけである。
さて、余談はここまでにして、我らがグランパスくんから届いたコメントを発表しよう。
「みんながボクのことを『カワイイ、カワイイ』言うもんで、調子に乗っとったら、一昨年は8位、昨年は12位、さらに今年の中間発表でも10位と元祖ゆるキャラとしての面目まるつぶれだがね…。振り返れば2007年、JOMOオールスターサッカーで『マスコットアトラクションMVP』を獲得。あの頃は、ボクも輝いとったわ。今年は、クラブも『愛されたいクラブ宣言』をしたもんで、是非ボクにも愛の一票を！」
“調子に乗っとったわ”と潔く過ちを認めるあたりは、さすがの重鎮。度量の深さは流石の一言だ。投票結果は2月24日（火）から6位までがJリーグオフィシャルTwitterアカウントで順次発表され、上位5位は28日（土）のゼロックススーパーカップのハーフタイムに発表される。残すところ1週間弱となったマスコット総選挙。巻き返しを願うグランパスくんに、ぜひとも清き愛の一票を!!
◆Jリーグマスコット総選挙の投票はこちらから（Jリーグ公式サイト）
reported by 今井雄一朗 
