「川崎フットボールアディクト」

【#オフログ】沖縄に来て見えたこと

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日々、フロンターレというJリーグでもトップランクのチームを取材していて、そこでプレーする選手たちのプレーが当たり前に見えてしまうのですが、たぶんそれは大きな間違いです。見る人が見ればものすごく高度な技術を使った練習になっていて、すごいんだということを沖縄の友人に力説されました。

そう言われて、選手たちのプレーを見ると、確かに上手い。50m先の、動いている選手の胸あたりにピタリとパスを出す技術など、もう普通にみんなやっている。同じ環境に居続けていると、どうしても感覚は鈍ってしまいます。もう少し、意識して感受性を研ぎ澄ます必要があると思います。

日常生活がルーチン化しないよう、意識して非日常の世界を見る人もいます。たとえば評論家の東浩紀は、「弱いつながり」という著作の中で鈍った感受性というチャンネルを開く手段として、旅を推奨しています。旅は、日常にどっぷり浸かり、鈍った感受性というチャンネルを、外部から磨いてくれるきっかけとなります。旅に出るための手続き、移動手段、そして実際に見聞きした旅先での経験は確実に鈍った感受性に光を当ててくれます。

今回沖縄に来て、沖縄在住の友人と会い、話をして、フロンターレというクラブが非日常的な存在なのだということを教えてもらいました。フロンターレの技術レベルは日本中にある大多数のサッカーチームとは別次元のものだということ。取材しすぎて、そういう感覚を忘れてた、ということを思い出させてもらいました。

そういう考え方ができるよう、頭を切り替えてくれる機会は、日常生活の中にそうそうあるわけではないので、その点でも沖縄に来てよかったと感じている次第です。

フロンターレと接し続けることで研ぎ澄まされる感覚もあると思いますし、接し続けることで鈍る感覚がある事を認識することも大事です。今回の合宿は、鈍っていた感受性を、研ぎ澄ます良いきっかけにできればと思います。

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