[無料記事/ゼビオ東京F女子1部リーグ]開幕連敗スタートのTapaZidaが見事な逆転劇で今季初勝利(2015/6/12)
SuperSports XEBIO 東京都女子フットサル1部リーグ2015 第3節
2015年6月7日(日)東京体育館サブアリーナ
[ 試合結果 ]
TapaZida 3-1 LY Festilo
(得点者)
3分 LY Festilo #19 佐藤桃代
16分 TapaZida #15 伊藤果穂
21分 TapaZida #9 川島梓
25分 TapaZida #2 川原田由美
昨季は準優勝で終わり、今季こそリーグ優勝して関東リーグ参入戦に進み昇格するという強い気持ちを持っているTapaZida。昨年度末の東京都カップで優勝し、今年度初めの全国施設連盟選手権でも全国レベルのチームが集まる中で上位入賞を果たして強さを見せたがリーグ戦が開幕するとまさかの2連敗スタートとなってしまった。
第3節のLY Festilo(以下Festilo)戦はまさに真価が問われる試合となり、序盤に先制点を許すも後半に怒とうの反撃で見事な逆転劇を見せて今季初勝利を挙げた。
まとめ◆デジタルピヴォ!記者YNG
試合は序盤からTapaZidaがボールを支配してシュートを多く撃っていたがFestiloは激しく体を寄せて守備の意識の高さを見せるとGK#1芹澤の好守も光り、ピンチをしのいで時折カウンターで反撃に出る時間も増えはじめた。3分、コーナーキックのチャンスを得ると後方に送ったボールを#19佐藤がシュートを放ち、それが両チーム選手で密集地帯となった所を抜けてゴールが決まりFestiloが先制した。
第2節までも序盤に先制点を許してきたTapaZidaはここでも同じ展開となってしまうのか? さらにボールを圧倒的に支配してシュートを浴びせていくがFestiloの守りが固く、ゴールできないまま前半を終了した。
Festiloは引いて守ってよく耐えていたが、後半開始直後に一瞬マークがずれたところにうまく裏へ抜け出したTapaZida#9川島がフリーでパスを受けるとGK芹澤が素早く対処はしたもののこぼれ球をTapaZida#15伊藤が詰めて同点として試合は振り出しに戻った。
固い守備をようやくこじ開けたことで重い空気を吹き飛ばしたか、TapaZidaの動きがいきいきとし始めボール回しもリズムが出てきた。21分、Festiloの攻撃を止めたTapaZidaのGK#1松尾が左サイドで待つ#7森へ素早くスローするとFestiloの守備が整う前にそのまま前線までドリブルで上がっていき、ファーサイドへパスを送ると右から駆け上がっていた#9川島がダイレクトで合わせて逆転に成功する。
あまりに鮮やかでカウンターアタックのお手本のようなゴールであった。
その後もTapaZidaペースで試合は進み、25分にキックインから#2川原田が15メートル程の距離で思い切ってダイレクトシュートを撃つと右上隅の神コースに決まりリードを広げ、試合はそのまま終了を迎えてTapaZidaが第3節にして今季初勝利を挙げた。
TapaZidaはここから逆襲開始となるか今後も楽しみなチームであるが、Festiloの守備もすばらしく、特にGK芹澤のシュートへの反応や1対1の場面での素早い飛び出しが見事で印象に残った試合であった。
苦しい状況から同点ゴールを呼び込み、逆転ゴールを決めて今季初勝利に貢献したTapaZida#9川島梓選手にインタビューを行った。
Y:今季初勝利おめでとうございます。序盤に先制を許した後、相手の固い守備に苦しみましたが見事な逆転勝利でしたね、まずは感想を聞かせてください。
川島:ありがとうございます! 先制されたときは全員が少し落ち込んでしまい、会場からのため息も聞こえました。しかしやってきたことをしっかりやろうと全員で話した結果、自分あたちがやりたいプレーが出始めて逆転へとつながったと思います。またこの試合はケガをした#10もか(篠木美香)のためにもどうしても勝ちたく、全員の気持ちがひとつになれたことが勝因だと思います。
Y:同点の場面、うまく裏に抜け出してキーパーと競り合い、こぼれ球がゴールにつながりました。その後に松尾選手の素早いスローからカウンターを仕掛けて左サイドの森選手からのパスにファーで合わせて逆転。カウンター攻撃のお手本な鮮やかなゴールでした。どちらの場面もよく裏に走っていましたね。
川島:小さいときからサッカーではずっとFWだったので、裏へ走る動きは好きでした。同点の場面は、トラップをしたことはコーチ陣からすごく怒られましたが(笑)、ゴールへの意識を絶やさずプレーした結果だと思います。#7りか(森栄利香)からのファー詰めは前日の練習で合わせたところなので、練習の成果が出てよかったです。
Y:都リーグでは初ゴールでしたよね? そのゴールが決勝点になり、チームが勝利し記念すべき日になりましたね。
川島:フットサル2年目で都リーグ初得点でした。内心は非常にうれしかったです! (チームメイトは気づいてくれませんでしたが・・・笑)だいぶ遅咲きではありますが、今後得点を重ねられるよう頑張ります。この勝利は『TapaZidaの逆襲』のスタートラインに立ったということなので、ここからもっと頑張らないといけないなと思ってます。(チームブログを見てください)
Y:昨年度末の東京都カップ優勝、今年4月の全国施設連盟選手権で上位入賞してチーム力の高さを感じていましたがリーグ戦では第3節にしてようやく結果が出ました。さらに上を狙うために今後チームとしての課題はどんなところでしょう?
川島:選手の入れ替わりがあり、メンバーが増え、いろんなメンバーとかみ合わせていくのに時間がかかりました。2敗スタートで始まってしまいましたが、落ち込むことなく、こつこつと練習を重ねて合って来始めた結果が今回の勝利だと思います。もっともっとメンバー間のコミュニケーションを増やして合わせていき最強のネバネバ集団をつくり上げていきたいです。
Y:チームとしてのことばかり聞いてますが、川島さん自身の得意なプレー、アピールポイント、課題はどんなところですか? また今後の目標を教えてください。
川島:私は#15かほ(伊藤果穂)のようなドリブル突破力も無く、#8みお(澤田美緒)のような視野の広さとパスの正確さも無いので、得意と聞かれると難しいのですが、相手の嫌なポジションに入ったり、またはそこへパスを出せるようなプレーヤーになりたいと思っています。ひと言でいえば黒子のような存在になりたいと思ってます。日々勉強中です。
アピールポイントはプレー中焦っているときの表情が『アヒッ』となってます。是非注目していただきたいです(笑)。TapaZidaの集合写真の掛け声『アヒー』につながっています。口角が上がるので皆さんも是非試していただければと思います(笑)。
Y:TapaZidaさんは円陣もにぎやかで普段から一体感があって微笑ましいのですが、会場で声援を送るサポーターも徐々に増えているようですね。その方々にメッセージをお願いします。
川島:いつも応援していただきありがとうございます。会場へ足をお運びいただいたり、応援歌を歌っていただいたり、横断幕を作成していただいたり、SNSを通じてメッセージをいただいたり、ここまで戦っていられるのはサポーターの方々のおかげと選手一同感謝しております。これから勝利を重ね、都リーグ優勝、関東リーグ参入に向け頑張ります。引き続き応援を宜しくお願いいたします!