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無料記事:[ 関東女子リーグ昇格 ]VEEX TOKYO Ladies 吉林千景インタビュー 「オスカーのフットサルを体現する使命があると感じています」(2016/3/23)

 

東京都女子3部に相当するエントランスリーグから1歩ずつ地道に階段を上り、ついに関東リーグ昇格を果たしたVEEX TOKYO Ladies(以下VEEX)。
3年かけてようやくたどり着いた関東リーグ参入戦(対FUGADORすみだレディース)という大一番で2ゴール2アシストの大活躍でチームを勝利に導いた#10吉林千景選手にインタビューを行い、参入戦の振り返りや今後の目標などについて語っていただいた。

まとめ◆デジタルピヴォ!記者YNG

 

Y:参入戦お疲れ様でした、そして関東リーグ昇格おめでとうございます。まずは参入戦を振り返って下さい。

吉林:参入戦は、あまり相手がどうこうと意識せず、試合に向けて準備しました。今シーズンは、相手にやられて負けるということよりも、自分たちのフットサルができずに試合に勝てないという印象があったので、まずはチーム全員がオスカーのいっていることを信じて、基本に忠実にやっていこうという気持ちだったと思います。全日本選手権やリーグ戦でも、課題は自分たちの中にあることを痛感していたし、チャンスがあっても勝負どころで決めきれない弱さがありました。それでも、最後の最後でチームが1つになって、絶対関東リーグに昇格するという強い気持ちがあったので、チームが一段上のステップに登ることができて、結果的に5-1というスコアで関東リーグ昇格を決めることができたのだと思います。

攻守に駆け回り、常にチームに勢いをもたらすプレーで勝利に導いた。

Y:今シーズン、VEEXに復帰して周囲からプレーへの注目度は高かったですね。以前よりもゲームメイクに比重を置く姿が目立ちました。それでもゴールを決めるほうでもしっかりと結果を出し、参入戦では2ゴール2アシストと大活躍でした。

吉林:個人的には、フットサルのおもしろさを教えてくれたオスカー、どんなときでも信じて応援してくださったサポーターの方々、そしてこれまでVEEXや私自身を支えてくださったたくさんの方々への感謝をプレーで表現したいと思って試合に臨みました。
プレーに関して意識したのは、「ゲームをつくりながらゴールを狙う」ということです。今シーズンは「試合をつくること」と同時に、「点を獲ること」を求められていましたが、なかなかうまくいかないことが多く、自分の中で少しモヤモヤしていた部分がありました。それでも、大事な参入戦では、いいパフォーマンスを発揮でき、2ゴール2アシストという結果が残せたのでよかったです。
しかしまだまだ課題は多いので、しっかりトレーニングに励んで、よりよいパフォーマンスを発揮できるような選手になりたいと思います。

ゲームメイクしながら仕掛けるべきところでは迷いなく攻め込む判断力に優れている。

ボールを奪われる場面をほとんど見たことがないくらいキープ力も高い。

試合中に見せる笑顔も大きな魅力の1つだ。

Y:来シーズンの戦いの場は2012年以来の関東リーグです。最短3年でここに戻るという目標を見事にクリアしましたがプレッシャーも相当大きかったですよね?

吉林:試合が終わってから、改めてこの3年間を落ち着いて振り返ってみると、このチームに関わるすべての人が最も望む結果を出せたことに、少しホッとしているというのが正直な感想です。全日本選手権やトリムカップ、施設選抜大会など、目指すべきタイトルはいくつかありますが、VEEXにとって、最短で関東リーグに昇格することは、それとはまた別の大きなタイトルであることには間違いなかったので、それを達成できて、本当にうれしいです。

2012年のFUN Ladies時代に関東リーグで活躍していたころの懐かしい姿。

2013年からは屋外人工芝コートでのエントランスリーグで再出発。

仲間とモチベーションを上げながら1つずつステップアップしていった。

Y:VEEXの関東リーグ昇格を楽しみにしていた方も多いと思います。関東リーグでの活躍も大いに期待されますね。

吉林:本当に大事なのはここからだと思っています。日本のトップレベルのリーグで、いかに自分たちのフットサルをして勝ち進んでいけるか。ただ勝つこともすごく大切で、難しいことだと思いますが、わたしたちには、「オスカーのフットサルを体現する使命がある」と感じています。

世界ではさまざまなスタイルのフットサルが確立されてきていますが、やっぱりオスカーの考えるブラジルのフットサルが一番好きです。実際に日本代表として世界大会に参加させていただいた際も、やっぱりブラジル代表のフットサルが一番おもしろかったし、強かったんです。

私自身、1年半スペインリーグでプレーした経験があり、いろいろなスタイルのフットサルを見てきましたが、やっぱりオスカーの考えるブラジルのフットサルが一番好きで、このフットサルで戦っていきたいという気持ちを持っています。いつも指導では、インサイドパス、ワンツー、フェイク、足裏、強いシュートなど、本当に基本のことばかりをいわれますが、それこそが本当に大事で、そこに世界との差があると感じています。

Y:来シーズンへの意気込みと、今回も熱心に応援をしていたサポーターに向けてメッセージをお願いします。

吉林:関東リーグでは、20m×40mのコートで、20分プレイングタイムで試合ができるので、まずはその環境を思う存分に楽しみたいと思います。チームは、メンバーが多いので、またここからベンチ入りを懸けてのチーム内競争が始まりますが、全員でレベルアップして、2016シーズンは、1つでも多くのタイトルを穫っていきたいと思います。

サポーターの皆さん! 来年は関東リーグなので、交通費が大変かと思いますが・・・・みなさんをワクワクさせるような試合を繰り広げられるようにVEEX TOKYO Ladies一同頑張っていくので、応援よろしくお願いします!

オスカーのフットサルを体現し、関東リーグを盛り上げていってほしい。

 

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