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無料記事[Fリーグ2016/2017第14節]フウガドールすみだ・須賀雄大監督「シンプルな基本的なことを40分やり切ることがテーマでした」(2016/10/15)

 

SuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017 第14節
フウガドールすみだ 2-1 アグレミーナ浜松
2016年10月14日(金) 墨田区総合体育館 観客数:1,308人
[得点経過]
1-0 02分07秒  すみだ 11   清水和也
2-0 05分33秒  すみだ 8   太見寿人
2-1 34分48秒   浜松    22   野嶋倫

 

中断明け初戦となったこの試合。
フウガドールすみだ(以下すみだ)は立て続けに2ゴールを奪ったものの、試合はこう着状態が続き、アグレミーナ浜松(以下浜松)は復帰した野嶋選手のゴールで1点差まで追いつく。
その後、浜松はパワープレイで追い上げを試みるが、大黒選手を中心に献身的な守備で1点差を守り切りすみだは勝ち点3を手にする。

まとめ◆デジタルピヴォ! 古澤

以下は、
須賀雄大監督の記者会見と質疑応答。

試合を振り返って。

須賀雄大監督
「お疲れ様でした。勝ったことは非常に満足していますし、ホームでの負けは許されないと思っているのでそこに関してはいい結果が出たと思っています。ただ、内容に関しては、これからリーグ制覇を目標としてやっていくのであれば、もっとクオリティの高いゲームをしたかったのも本音です。そういうふうになった部分に関しては1つの要因ではないと思うので分析をしながら、よくしていきたいと思っています。ただ、フィジカルコンディションに関してはあと20試合戦うということもあって、ここにピークを持ってきていないのも事実なので、そこも1つの要因になってくるのかなと思っています。なので、集中切らず、最終的に勝利をした選手たちのプレーには満足はしています」

 


清水選手が1ゴール1アシストの活躍。

 


結果的に太見選手の決勝ゴールですみだは勝利を手にする。

 


この日はキャプテン・諸江選手の100試合出場というメモリアルマッチであった。メモリアルゴールはなかったものの、被パワープレイ時の大事な場面でボール奪取をしたりとチームの勝利に貢献し、自身の100試合目を勝利で飾った。

 


大黒選手を中心にパワープレイの猛攻を耐えぬく。

 


最後、パワープレー返しを西谷選手が試み、ネットを揺らすが、終了ブザーに間に合わず、ノーゴールとなる。

 

以下は質疑応答となる。

Q:1stセット(諸江・太見・清水・西谷)に比べて2ndセット(稲葉・田村・渡井・ボラ)があまり調子がよくなかったように感じましたが、監督はどのように感じてますか。

須賀:前半が終わった時点で1stセットが2-0で、2ndセットは0-0ということでした。得点の面でもそういう結果が出ていますし、その部分は実際にあったと思います。なので、逆に0-0という仕事を自分たちがしたんだという気持ちで迎えられたのか、それとも、それでは全然ダメだと思って臨んだのかで、後半の雰囲気は変わってしまったのかなと思っています。個人的には今日の難しいゲームであったら、0でシャットアウトしたというのは悪くないと思っているし、守備も集中していたと思っています。例えばですけど、ボールラインまで下がらないでさぼっていたほうがカウンター取れたりするような展開になってもおかしくなかったんですけど、そこを徹底的にしっかり戻らせてコンパクトな守備をやっていたので、逆に大味な展開にならなかったというのもあるので、僕自身としては献身的な守備に関しては満足しているところですが、やはり選手も生き物なので0-0という結果をよしとしない部分が出たのかなと思います。

Pivo!:2巡目の初戦ということで大事なゲームだったと思いますが、今日の試合のテーマはどういうものでしたか?

須賀:テーマに関しては、勝利ということがポイントで、内容どうこうよりも、再開という難しいところでの勝利が目標でした。その中で、難しい試合というのは選手も僕も感じていたところなので、難しい試合ほどシンプルなことをするというのが勝つために一番重要なことだと思っていたのでクラブの象徴的な言葉である”切り替えゼロ秒”をしっかり意識して、トランジションの一番最初のところでいい対応をするということを1つ、そして、プレッシングも武器なので、しっかりボールを奪うプレスをかけていく。攻撃に関してはギリギリまで相手を引き付けて背後取っていくというすごくシンプルな基本的なことを40分やり切ることがテーマでした。

Pivo!:山村選手について。出場時間は短かったですけど、ドリブルで仕掛ける(思い切った)プレイもありました。先日練習見学をさせてもらったときも感じたのですが、プレシーズンマッチから大分レベルが上がっているなという印象を受けました。チームの底上げはうまくいっている状況ですか?

 

 

須賀:山村に関しては(コロナフットボールクラブ/権田より)今年から入って来ましたが、年齢は28歳で、決して若手ではない中でしっかりと成長してくれていると思っています。彼だけではなくて、メンバー外の選手もこの中断期間でいいプレイをしていた選手はいるので、そういう意味では今日選ばれた12人はすごく難しい争いを勝ち抜いて選ばれた選手なので非常に底上げはできているなと実感しています。

Q:清水和也選手について。今日1ゴール1アシストと活躍しましたが、試合中にどういう声かけをしていたのかとこのくらいの活躍でいいのかもっと上のレベルを要求されているのか教えてください。

須賀:試合中に声かけをしているのは指示というよりは細かいところの修正点です。本当にすばらしい選手ですけど、19歳で経験という意味では他の選手に比べて十分な経験を積んでいるとはいいがたいので、そのあたり微調整していくというのは彼には特に練習からやっています。その中で今日のプレイに関してですけど、非常に満足をしています。目立たないところですけど、”切り替えゼロ秒”といったところで、彼の背中にはうちのトップチームだけでなく、下部組織含め100人以上の視線が送られていると思うし、そういうものに対してクラブのアイデンティティーを体現していくことができていると思っているので非常に満足していると思います。

Q:アグレミーナ浜松(以下浜松)に関しては守備にフォーカスをしてうまくいった部分もあったようです。コンディションの話がありましたが、今日僅差になったのは相手のレベルが上がったのか。それとも、すみだに問題があったのか。どういう分析ですか?

須賀:フィジカルコンディションに関しては正直、開幕戦の9-0も悪い印象はなくて、実際、浜松は苦戦しない試合のほうが少ないので本当に決まるところで決まりきったかどうかというところです。今日もチャンスはあったと思いますが、そういう中で精神的なバランスが崩れてしまったのかなと思っているので。そういう意味で、すごく別にこの前が悪かったわけではなく、今日もこの前と同じように悪くなかったのかなと思っています。自分たちに関しては中断期間にしっかりと休みを取りました。これから20試合を戦っていく中で休養が必要な選手が多いなという分析だったので、また、ここからプレイオフに向けて、最後まで戦えるだけの体の部分の疲れであったり、心の余裕というのを持つために少し休ませたい意向があるので開幕戦に比べたら、コンディションは悪かったかなと思いますが、想定内の範囲だと思っています。守備に関してはおそらくプレスのラインを設定しながら、いろいろな形で試していたのだと思いますが、後半に関しては嫌な間合いをかけられてしまったなというところで、ミドルサードのてっぺんくらいから押し上げていったのですが、前半に比べてアタッキングサードに簡単に入らなくなっていったのでそこに関しては狙いどおりだったのではないかなと思います。個人的にはそこに関してはその中でもチャンスはつくれたのかなと思っているので、やはりフィニッシュのところはトレーニングでもかなり取り組んできたところです。改めてそこをしっかりやっていくことで、彼らのディフェンスに否定感を持たせるようなそういうパンチを繰り出せれば全くゲームの展開が変わったと思っています。そういう意味ではゴールに関しては求めていきたいですし、ゴールを決めてる選手は素直に評価したいなと思います。

次節へ向けて抱負。

須賀「次節はアウェイでの大阪戦ということで、優勝を目指すにあたって、非常に大事な試合になると思っています。コンディションうんぬんの前に気力が全面に出るような試合になるのは毎回間違いないので、そういう意味ではしっかりと気持ちを1つにして戦えるかがポイントになってくると思っています。アウェイなんですけど、本当にフットサルの魅力が詰まった試合にしたいなと思っているので、たくさんの方に来てもらえたらうれしいなと思っています」

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