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無料記事:チーム全体で戦っているんだという姿勢をみなさんに見せたくて、また、チーム内でも改めて確認する日でもありました[Fリーグ第6節](すみだ・須賀雄大監督)(2017/7/12)

 

DUARIG Fリーグ2017/2018 第6節
フウガドールすみだ 3-3 デウソン神戸
2017年7月9日(日) 墨田区総合体育館 観客数:1,124人
[得点経過]
0-1 11分17秒 神戸 10 稲田瑞穂
1-1 14分44秒 すみだ 6 宮崎曉
2-1 15分56秒 すみだ 23 丹羽脩人
3-1 19分59秒 すみだ 11 清水和也
3-2 33分37秒 神戸 19 森洸
3-3 36分56秒 神戸 19 森洸

 

第5節の記者会見・質疑応答にて、須賀監督は今のこの立ち位置について「全部勝ちたかったですし、終了間際で引き分けになった試合もあり、完全に納得しているかといえば難しいですが、選手たちのアクティブな感覚は昨年以上に強く、もっと強くなれる。もっとうまくなれるという意欲が非常にあります。それはトレーニングの中で感じています。経験上、こういうチームは強くなってくるし、層も厚くなってくると思います。結果を出しながら手応えを感じられているのはチームは非常にいい方向にいっていると思います」と振り返った。

 

以下は第6節の須賀雄大監督と諸江剣語選手の記者会見。

まとめ◆デジタルピヴォ! 古澤

 

須賀雄大監督

試合を振り返って。
「お疲れ様でした。まずは、このすみだミニセントラルで2日間応援してくれたファンやサポーターや運営、下部組織の選手やスタッフみんなに感謝したいと思っています。試合に関しては、昨日はよいゲームができましたが今日は同じメンバーではなく、昨日の試合でプレータイムをなかなか確保できなかった選手も躍動する1日にしたいなと思っていました。その期待に関しては応えてくれたと思います。展開に関しては、後半最後の失点はある程度想定内でした。セーフティーリードは2点ではなくて3点と話していたので、3点目をもぎ取る意思を強く持っていたのですが、そこでとどめの3点目を獲れなかったのがポイントです。獲れるチーム力をつけるためにトレーニングしていきたいと思います」

次節に向けての意気込み。
「次節もすみだでということでホームゲームが続きます。今日は悔しい試合を見せてしまったのでで、次にいらっしゃるお客さんに気持ちよく帰ってもらいたいという気持ちがより強くなっています。いい準備して、選手にはリフレッシュしてもらって、トレーニングからハードに取り組んでいきたいと思います」

 

 

諸江剣語選手

試合を振り返って。
「悪い立ち上がりから、昨日ゲームに出ていない選手が流れを引き戻してくれましたが、最後にまくられる形になってしまいました。最後のピッチにいた人間としては責任を感じています」

次節に向けての意気込み。
「2週間弱開きますが、リフレッシュもそうですが、今回の結果を深く受け止めて、強度な練習をこなして2週間でまた成長できるように頑張りたいと思います」

以下は質疑応答。

Pivo!:昨シーズン、デウソン神戸とバチバチの試合をしましたが、今シーズンのデウソン神戸は戦ってどういう感触を受けましたか?

須賀:原田選手を含めてずっとチームを支えていた選手が抜けて、代わりに若い選手が入り、テクニカルなセットと、縦に速いスピード感のある選手が入った印象を受けました。

諸江:今年はじめて戦いましたが、去年と変わらず非常に強度が高いですし、今リーグ戦、神戸は苦しんでいると思いますが、今の順位に似合わず、非常にいいチームだと感じました。

Pivo!:セントラル2日間がすみだは得意な印象があります。昨シーズン2日目に若手を起用して、2日間で勝ち点を獲ることもありましたが、今回は2日目はどういう意図をもって戦いましたか?

須賀:基本的には若い若くないというところでは見ていませんが、個人的にはこういう2日間ある試合は好きでチームの走力が試されていると思います。例えば、5、6人のいい選手に頼っているチームなのか、それとも、14、5人で常に争っているチームなのかを試されるそういう試合になってくると思うので、そういう意味で自分たちは主力の5、6人ではなくて、チーム全体で戦っているんだという姿勢をみなさんに見せたくて、また、チーム内でも改めて確認する日でもあったので、そういう意味で今日結果を残すイメージは持っていましたが、若い選手を使うというよりは全員の走力戦というつもりで臨みました。

Q:とどめの1点ということで、後半、神戸はカウンターをやらせてくれなかったですし、ビルドアップのミスも少なくなってきて、フウガが押し込んでからの課題が残りましたが、個人技なのか、ピヴォ当てなのか、どう点を獲っていくイメージでしたか?

須賀:個人的な感覚としてはサイドの1対1に関しては優位をつくれていたと思います。そういったタレントに関してはキャプテンの諸江も含めて、積極的に仕掛けていたと思います。その仕掛けのあとの展開で数的優位をつくっていくというのが今季取り組んでいるところです。ただ、やはり、ドリブルは強度の高いプレーなので2日連続、40分出ずっぱりの選手にはタフな要求ですが、1対1を仕掛けられる選手が増えてくるとより脅威になってくるのではないかなと思います。具体的にはただの1対1ではなくて、アイソレーションのような形で片側にドリブラー1人でもう片側に3人が逃げるような形で自然と選手がトライしていい局面なのかなと思います。それ以外にピヴォは自分たちクラブの生命線だと思っているので、ピヴォに当てたあとのアグレッシブさというのは改めて求めていきたいですし、ピヴォに入る前のタイミングで3人目、逆アラの選手が高い位置を取ったりというイメージをより強くするためにピヴォの選手とほかの選手の信頼関係をより強固にしていく必要があります。やはり、当たってからだと神戸の選手もいい対応していたので、フライング気味で、先にかかわっていく攻撃が必要ではないかなと思っているのでそのあたりをブラッシュアップしていきたいです。

記者会見は以上。

前日、フウガドールすみだはペスカドーラ町田に勝利をおさめた。フウガにとって、それは大きな収穫であったと思う。
昨シーズン、ぺスカドーラ町田相手に全日本選手権以外、リーグとプレーオフでは結果が残せず、苦手意識がある中、相手の強さを受け入れた中で、フウガは試合に臨んだ。
それに対して須賀監督は(第5節の記者会見・質疑応答より)「町田のボール回しはFリーグで1番高いレベルで、メンバーが変わっていない中でこの時期1番強いチームではないかなと思っています。その中で完成度が高いボール回しのところはある程度リスペクトしつつも耐えることも必要なのかなと。それを終わらせるために自分たちがアクティブになるのも必要ですが、回させながら悪い状態になるまで耐えることも今季は必要ではないかなということでそういうトレーニングをしました。あとは、森岡薫選手の存在が開幕から別格なのでそこも認めたうえで彼を抑えることと彼だけでなく、彼にボールにいくプロセスもネガティブになるようにトレーニングを積んできました。後半は彼らのプレスをくらってしまいましたが、1点目は彼らの強いプレスからライン間を取って数的優位をつくれました。そこも準備したところなのでうまくいったなと思っています」

また、1年間たち、コミュニケーション含めてなじんできたボラは今シーズン、アラに入ることが多くなってきている。そのボラに今シーズン期待することとしては「フィニッシュの部分だと思っています。苦しい時間にしっかり結果を持ってくる選手だと思っていますし、それ以外にも彼の培ったものとしては守備のポジショニング1つをとってもマーキングをとっても今季非常にエラーが少ないですし、ピヴォとして前線に張って下りずにガツガツ張るプレーはほかのピヴォに任せて、フィニッシャーとして今季は期待しているのでそういう意味でアラの起用が増えています」とのこと。

「1対1を仕掛けられる選手が増えてくるとより脅威になってくる」という意味でも伸びしろが非常にある選手が今季多くいる中でもボラのドリブル含めた技術はチームにプラスをより与えるであろう。

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