ヴォルティススタジアム

【讃岐vs徳島】プレビュー:東四国クラシコの今季一戦目。好調・讃岐に対しどのような姿を見せられるか!?

■2016明治安田生命J2リーグ 第5節
3月26日(土)讃岐vs徳島(13:00KICK OFF/ピカスタ)
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3勝1分の負けなしで現在2位。讃岐は申し分ないシーズンスタートを切り、それによって波に乗っていると言えよう。また前々節、前節の戦いを見れば、そのスタートダッシュが決してフロックでないことも分かる。どちらの試合もビハインドを追いかける展開となったが、讃岐はピッチ上でしっかり自分たちのサッカーを立て直し。精神的なタフネスぶりも併せて披露して、結局2試合ともで勝点を積み上げた(前々節はドローに持ち込み、前節は逆転勝ち)。
そうした姿を見ればやはり、今季の讃岐が強い組織へ成長していることを認めないわけにはいかない。まだ4戦を終えたばかりとあって真の力の伸びがどれほどなのかは測り切れないが、それでも讃岐の果たした進化は疑う余地のないもので、彼らは掲げるスローガン「旋風」を現実のものにしそうな雰囲気をすでに十分漂わせている。

その讃岐と戦うのだから、迎える今季一戦目の東四国クラシコは相当難しいゲームとなろう。冒頭のようなここまでの好成績で自信を漲らせている讃岐に対し、ヴォルティスは未だ白星無しの1分3敗。勢いの差は歴然とあって、それを跳ね返すだけのパワーを生み出さなければ勝利を掴める可能性は膨らんでこないはずだ。

そして、もう何度もの繰り返しになるが、サイドから攻められた時の守備の脆さを、ヴォルティスとしてはとにかく今節こそ、今節こそ必ず修正しなくては。
これまでの4試合を分析して讃岐がそこを突こうとしてくるのは恐らく間違いないところ。僅かな日数での改善は不可能と踏み、当然それを一番の狙いにしてくるだろう。さらにサイドからの形を狙いとするのは讃岐にとって願ってもないことと思われる。それを裏付けるように、彼らのここまで4戦を改めて見返すと、セットプレーも含めセンタリングやクロスが得点のキッカケになっている場面が多い。言わばサイドからの攻めは讃岐にとって得意な形なのだ。
それだけにチームにとって課題修正の重要度はとてつもなく大きいと言い切れる。望む結果を手にするためにはその実現が絶対条件となるに違いない。

苦境に立たされている今、選手たちのプレーには当然シビアな視線が注がれるが、同時にこの一戦においては長島裕明監督の采配にも注目が集まる。東京Vに敗れた前節終了後、指揮官はこの東四国クラシコに向けて「今まで続けてきたことをもう一度見直して、それを出来るかどうかということから考えていきたいと思っています」と語ったが、果たして現状を変えるために選手の思い切った入れ替えなどは行われるのだろうか。
いずれにしてもヴォルティスは今回の東四国クラシコでかなりの変化が求められる。それにチームがどのような答えを出すのか、興味は尽きない。

reported by 松下英樹(ヴォルティススタジアム)

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