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【無料記事】TEXT ONLY◆石川直宏「FC東京の進化を近くで感じたい」(2015/11/21)

TEXT ONLY◆石川直宏「FC東京の進化を近くで感じたい」

偶然に話を聞けた、カメラが入り込まないタイミングのやりとり。夕暮れが迫る小平で、復帰に向けたメニューに取り組んでいる石川直宏が、クラブ史上初のチャンピオンシップ進出をかけた試合を前に積年の想いを語った。

──あした(22日)はアマラオがスペシャルゲストで味の素スタジアムに来ますよね。ことしの成績はもちろんことし出場した選手が出した結果ですけれども、クラブができてからずっとやってきたひとたちの功績だとも思います。既に去っているひとたちが多いなか、ナオさんはずっと残り、全部わかっている。ことしだけでなくトータルで、ご自身も残した成果も含め、このいまがあるというような感慨をお持ちなんじゃないですか。
石川直宏 はい。ぼくが東京でプレーを始めたときからいまにいたるまで、アマラオも含め、昔から歴代の選手たちが積み重ねてきた姿を常に見せてくれたからこそ、ぼくもそういう意識を持ち得たんだと思います。ぼくは東京ガスの時代は知りませんけれども、クラブの歴史、そういう選手たちの積み重ねがあってのいまだと非常に強く感じていて、ぼくの裡だけにとどめておくのではなく、周りの選手にもそういうことを伝えたいなと思っています。
ぼくは(最終節は)ピッチに立てない。チームメートにはピッチの上で表現してほしいなと思います。こういった節目の、(タイトルを)掴み取るチャンスがあるところで、クラブの歴史を感じながらプレーしてもらいたい。ぼくもそういうサポートをしたい。そうやって歴史が積み重なっていくものだと思うので。ファン、サポーターのみなさんは、長く昔の選手を見ながらそれをいまの選手に重ねるように見るところもあるだろうし。いい意味で変わらないFC東京らしさは残していきたい。
クラブの歴史を塗り替えるチャンス。自分たちの手でそれを掴み取りたい。いま思うだけでもいろいろな選手の顔が浮かんできますけれども、それはぼくが長くいるからこそでもある。
ぼくはそういうことを思いながら、あすの試合を観るでしょう。あしただけでなく、その次の試合も、そういう思いでサポートしたい。

──以前と現在とで変わったところは。
石川直宏 昔だったら試合の前に「やってやろう」とか、いろいろな思いがあふれていましたけれども、今は全然ぶれないですからね。いつもどおり。ぼくがリハビリしているところにみんなが入ってくると、なんとなくそういう雰囲気ってわかるんです。変わらず、変わらず、変わらず……変わらず(笑)。
ブレずに積み重ねてやることの大切さを自分たちで証明してきた。それも歴史あってのもの。こうなりたい、自分たちがこうしたいという理想があるからこそ。そこに新しい監督がイタリアのサッカーの本質を伝え、加えてくれて、ミックスされて新たな姿になるのがおもしろい。それが進化なのかなと思います。

──ナオさんはずっとタイトルを獲れるようになりたいと思って、思いつづけてようやくここまで来たという感じですもんね。
石川直宏 そうですね、ただ、まだ掴んでいないので。掴んだなかでさらに何が見えるのか、というところを見たいし。自分がもしかしたらほかのチームに行くかもしれないというときにそうしなかった根底に、もし自分が外に出て行ったら、その先のFC東京の進化を近くで感じられなくなってしまう寂しさを感じることになる、という意識があったと思います。いつづけてそれを見たいと思ったし、いまそういう姿をここにいるから見られるし感じられる。できるだけ現役でずっと見たいからここに長く部分もある。昨年からここまで一年が経っていないなかでこれだけの変化があった。これを自分としては見逃したくない。いつづけて感じつづけて、チームとしても個人としても次の姿になりたい。変化がめまぐるしい。掴み取りたいという気持ちが強いですね。
あしたもVediamoですね。様子を見てみましょう。やりきったうえで様子を見よう、と。それだけの準備はできていると思う。勢いも大事ですけれども、勢いよりもさらに強い積み重ねがある。
あしたはぼくもサポーターのお出迎えから(始める)。ボンフィンを配って、試合に出ていないメンバーはそこからです。楽しみだなぁ。

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