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【無料記事】FC東京U-23ワンポイントコラム◆ユ インスは神川明彦監督率いるグルージャ盛岡からゴールを奪えるか(2016/06/25)

6月26日、FC東京U-23は味の素フィールド西が丘でグルージャ盛岡と対戦する。明治大学でJクラブを撃破、三田啓貴など多くのタレントを世に送り出して名を馳せた神川明彦監督率いる盛岡は、アタッキングサードでショートパスを廻す姿勢が目立つ異色のチーム。負けつづけてもこの姿勢を崩さず貫いてきたところ、最下位には変わりないが、前節では大分トリニータと1対1で引き分けるなど上げ潮ムード。東京U-23にとっては難しい試合になるかもしれない。
安間貴義監督は「J1から来た選手はJ3のほうがきつい、と言います。J3のほうがスピードが遅いということはなく、むしろ速い。活動量も必要だし。ゴール前のクオリティに関しては圧倒的にちがいますけれども、ほかのチームはともかく、ウチの試合は、そこにこだわってやっている」と言うが、パスにこだわる盛岡からボールを奪っての速攻ができるのか、反対に盛岡のポゼッションにあしらわれてしまうのか、読みにくいところだ。

鍵を握るのは得点力だろう。ここまで13試合を消化して東京U-23は8得点だが、盛岡はなんと15得点。倍近い開きがある。決定力には欠けてもチャンスの数が多いから、盛岡はそれだけ得点できるのだろう。対する東京U-23は前節、生地慶充が1得点を記録したが、オーバーエイジの林容平が離脱していることもあり、これと言った点獲り屋がいない。そのなかで唯一、気を吐いているのはユ インスだ。ここまで3得点。サイドハーフ、トップ下、2トップをこなし、現在は平岡翼とコンビを組みフォワードで出場する機会が増えている。ただし、彼も一試合で2点を獲ることはできていない。1点で満足してしまっているのではないか、そこが課題なのでは――と問うと、安間監督は内容の向上を指摘した。

「ストライカー的なストライカーがいないなかで、ああやってフォワードで使うようになって、真ん中で使うようになってからは、そこそこ点数を獲っていると思うし、受け方も引き出し方も、いまトレーニングしていて、タスク(平岡翼)とインスのふたりと映像を観るんですけど。(それを観ても)いいものはさらに伸ばしていっているので、J3にかぎらず、J1のサブに入っていかないといけない時期になってきていると思うから、彼はそこを意識してやっていかないといけないと思います。J3の試合で一試合2点を獲ることではなく、もうJ1で出て何をするかを描きながら、やらせています」
盛岡からゴールを挙げることがイコール、トップチームへの昇格切符とはかぎらないが、ひとつの指標とはなるはず。侮れない相手から決勝点を奪い、J1の舞台への足がかりを掴むことができるか。ひたすら前に突進するインスの動きから目が離せない。

 

 

 

 

 

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