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【無料記事/2017シーズン新体制発表記者会見】大久保嘉人と林彰洋、チーム改革の必要性を訴える(2017/01/15)

フォトセッションに臨んだ新加入選手たち。

フォトセッションに臨んだ新加入選手たち。

1月15日、FC東京が2017シーズン新体制記者発表記者会見をおこなった。大金直樹代表取締役社長は今シーズンの目標をACL出場権獲得と明言。また石井豊強化部長は「中盤の補強を検討している」と発言、15日に発表した11人に留まらず、今後も選手が加入する可能性が浮上した。昨シーズン9位に終わったリーグ戦での上位進出に向けた態勢が整いつつある。

会見の冒頭では新任スタッフのジョアン ミレッGKコーチ、上松大輔コンディショニングコーチ、平原陽二トレーナー、前田伸悟フィジオセラピスト、石川桂通訳、原直之マネージャー(服務)を紹介。なかでも目を引いたのはミレッ氏だった。
ミレッGKコーチは1960年11月1日生まれ、スペイン出身。現役を引退して指導者に転身後、カタルーニャ州のテラッサで育成から指導を始めプロ2部までのコーチを務めた。その後2002年からはバスク州のゲルニカで育成部門からトップチームまでを手がけ、2013年から湘南ベルマーレのアカデミーGKプロジェクトリーダーと、経験は豊富だ。
Vファーレン長崎から完全移籍加入の大久保択生も「GKコーチもスペインの方で、きょうちょっと練習したんですけれども、いままでに経験したものとはちがうアプローチややり方があるので、しっかりそこはコミュニケーションをとって吸収できればと思います」と、期待を寄せている。ミレッGKコーチが、一新されたゴールキーパー陣の力をどう引き出していくのかが楽しみだ。

新任スタッフのあとは新加入選手が紹介された。
GK 大久保択生(背番号1)
DF 太田宏介(背番号6)
FW 大久保嘉人(背番号13)
FW 永井謙佑(背番号15)
MF 内田宅哉(背番号28)
DF 岡崎慎(背番号29)
GK 廣末陸(背番号30)
GK 林彰洋(背番号33)
MF 鈴木喜丈(背番号35)
DF 山田将之(背番号36)
GK 波多野豪(背番号50)
岡崎は「右膝外側半月板損傷」で着座しての登壇となった。

たしかに大型補強で陣容は豪華になった。しかしこれまでも有能な選手を集めながらも優勝できる集団となれなかったチームが東京だ。ただ選手を揃えたというだけでは強くなれない。
2013シーズンから三年連続J1得点王の大久保嘉人は、東京がタイトルを獲るためには「もっともっと激しさやずる賢さが」大事になってくる」と指摘。そして日本代表経験のある林彰洋はさらに一歩進んで「日本代表の森重(真人)や丸山(祐市)という選手がいるにもかかわらず昨年の順位はFC東京のすべての方にとって納得のできない状況だった。試合を観ているときにバラバラになる、ディフェンス陣がユニットになれないと感じた。森重がポカをしたら、森重にも強く言える存在がいないといけない」と、改善の必要性を訴えた。
最前線から大久保(嘉)、最後尾から林。うるさく言えるふたりの加入が、イレヴンの覚醒を促すことになるのかもしれない。

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