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吉田達磨監督「僕らは何かを焦るというか、慌てるんじゃなく、「(残留争いの中に)いるだろう」と言われたポジションからのスタートになるわけで、そこから1枚ずつ剥がしていく、覆していく」【無料記事 J1第23節 吉田達磨監督 記者会見】

【J1第23節 吉田達磨監督 記者会見】

お互いに勝ちが欲しい試合で、我々が負けた。失点シーンに関して初めから言わせていただくと、いい加減なプレー、諦めたプレー、この2つが勝負を分けたと思う。クロスが上がってくるところ、パトリック選手が脅威だということは戦前から分かっていたこと。そこの対応でやられたわけじゃない。アンデルソン・ロペスにぶち込まれたわけじゃない。最後突破されて入れられましたが、その前で残念ですが、疲れた、暑い、その中で戻るパワーは、失点してから頑張って戻り始めましたがどうじゃなく勝負の肝を掴めなかった。

プロのチームとして――戦い――ここまで来て一瞬戦わずにやられる。自分が作ったチーム、ここ7か月間作ったチームとして今もの凄く恥ずかしい思いをしています。サポーターは試合前から、試合中も試合後も応援してくれていて、仙台戦もそうでした。それ(サポーターの応援開始)よりも遅く戦い始めていながら90分間、キックオフの笛が鳴ってから戦っていながら声援よりも先に諦める選手がいる。誰にとっても何にとってもいいことじゃない。それを今選手に話しました。

負けたこと、下手くそなことは、はっきり言ってどうでもいいです。急に上手くなるわけはないし…。元日本代表選手が何人も並んでいる相手に対して、ヒヤッとするシーンはあったけれど、戦いは11人でやるものであって、一瞬の気の緩みは残り11試合では排除していかないといけないと思っています。

試合展開がどうだということは、今質問があればお話ししますけれど、ただただ一瞬というところに勝点を持って帰ることができなかった、相手に与えてしまったことが何より痛かった。僕たちが――他の結果は知らないですが――僕たちが日本中のサッカーを、Jリーグを見る人が、語る人たちが、「(甲府は降格する)その通りだろう」というところに自分たちが入ろうとしている。みんなが「甲府は落ちるだろう、ビリだろう」という中に自分たちから追い込むポジショニングを今日はしたわけで。でも、最初のスタートで彼らと誓った。その評判を、そういうことを語った人たちを一つずつ覆していこうという中で、今までやってきました。ここから8月の残り、9月、10月、11月、12月までありますけど、覆していくというところ。僕らは何かを焦るというか、慌てるんじゃなく、「(残留争いの中に)いるだろう」と言われたポジションからのスタートになるわけで、そこから1枚ずつ剥がしていく、覆していく。「甲府は違うぞ」、「ここから変わる」と思わせていく。そのために一瞬一瞬を大事にしていく。

――前半の45分をどう見ていましたか?

「0-0のゲームだなぁと。(パトリックのシュートが)ポストに1回当たりましたが、0-0で終わった…と。

――失点は堀米選手が入ってからそんなに時間が経っていませんでしたが、あの時の中盤の人の変更が失点に影響したと思いますか?

自分たちの右サイドでのミスというか、松橋優から堀米勇輝へのパス、サイドで受けて中に入る。ワンタッチで折り返したというか、そこは判断しないといけないし、止めてパスをするのか、正確に流し込むのか、両足が地面から離れたようなキックではなく、正確にプレーすべきポイントです。流れを一瞬掴みかけましたが、掴みかけたから松橋があそこにいるわけで、そこからミスをした、戻り切れなくて――彼が悪いとかじゃなくて――ここは会見の場ですから彼と話をするべきことで…戻るスピードが遅れて、アンデルソン・ロペスと新里亮が1対1をしている時間もあったわけで、新井涼平が中でボールを掻き出した時間もあったわけで、その時間の間に僕たちはアクションを起こさないといけなかった。リアクションが遅れた。

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