「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

キャプテンマークの行方にも注目 [天皇杯2回戦 FC大阪戦プレビュー]

 

明日、3大タイトルの1つである天皇杯初戦(2回戦)を迎える。今年から大会カレンダーが大きく変わり、6月からJ1クラブが登場する。マリノスの対戦相手はJFL所属の大阪府代表・FC大阪だ。

『カップ戦優勝』を目標に掲げているのだから、この段階で躓くわけにはいかない。相手は無欲の戦いでジャイアントキリングを狙ってくるだろうが、どんな内容でもしっかり勝つことでタイトルに歩を進めたい。

気になるのは試合当日の天候。あいにくの空模様になる可能性が高く、雨量によってはアクシデントが発生しやすいピッチコンディションになるかもしれない。スコアレスの時間が長く続けば不穏な空気が流れ、さらに降雨が気持ちを萎えさせてくる。キックオフの19時までに雨が止めばいいのだが…。

1-0で勝利したFC東京戦から中2日ということで、マリノスはルヴァンカップのグループステージ同様にメンバーを大幅に入れ替えて臨む。複数のけが人と代表招集選手が起用不可能なため、フィールドプレーヤー全員を入れ替えることは不可能。ユース所属で2種登録の山田康太に出番があるかもしれない。

 

 

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メンバーを総入れ替えするとはいえ、ディフェンスラインには実績十分の下平匠やここまでリーグ戦のレギュラーとしてプレーしてきた松原健がいる。下平にとっては90分フルタイム出場する最初の試合になる可能性が高く、松原は累積警告でFC東京戦に出場できなかった鬱憤をここで晴らしたい。

攻撃陣は富樫敬真を中心に、ゴールという結果で存在感を示したい。地力上位なのは間違いないのだから、あとはゴール前でリアリティを発揮できるか。チャンスをチャンスで終わらせず、ゴールで結実させなければいけない。

毎年のように苦戦するのが天皇杯初戦である。ラクをして勝った記憶はほとんどない。試合展開は先制ゴールの時間次第で、早いタイミングでゴールネットが揺れればワンサイドゲームにできるかもしれない。

最後に、明日のゲームをマニアックな視点で楽しむならば、キャプテンマークの行方に注目だ。齋藤学だけでなく、中澤佑二や栗原勇蔵がいない。中町公祐や飯倉大樹もいない。年齢的には下平に託されることになりそうだが…。指揮官の決断を待ちたい。

 

 

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