川本梅花 フットボールタクティクス

【インタビュー】#萬代宏樹(@ban_h18)「上を目指さないより目指せる方がいい」【無料記事】JFL第3節 #流経大ドラゴンズ龍ケ崎 1〇2 #ラインメール青森(@reinmeer_aomori)

萬代宏樹(ラインメール青森)「上を目指さないより目指せる方がいい」

第21回日本フットボールリーグ第3節
ラインメール青森 2〇1 流経大ドラゴンズ龍ケ崎
https://reinmeer-aomori.jp/game/20190331/

――今日のゴールの手応えは、どうでしたか?

萬代 1点目は余裕を持ってシュートできました。フリーの状態でボールを蹴られましたから。2点目は(水野)隼人のクロスを上げるタイミングが分かったので準備ができていました。鼻先というか、ギリギリでしたけど、ボールに触れたので良かったです。

――ラインメール青森に移籍してきて、チームについて、どういう風に感じています?

萬代3試合ゲームに出させてもらって、チームを勝たせるということもそうですが、チームを良くしていかないと、という気持ちがあります。やらないといけないことが、いっぱいあります。チームを見れば、まだまだ課題の方が多いとは思います。それでも試合に勝っているということは大きいですよね。次から昨季の上位にいたチームとの対戦が控えているので、ここからが勝負だと考えています。

――「まだまだ課題が多い」という課題とは、なんですか?

萬代3月17日のJFL第1節)ホンダロックSC戦[1△1]は、風がすごい強く、サッカーをやる環境ではなかったのですが、この間(3月24日)の(JFL第2節)ヴァルスパ大分戦[3○1]も、今回の流経大ドラゴンズ龍ケ崎戦もですが、やろうとしているサッカーではないです。監督がやりたいサッカーは、もっともっとボールを敵陣に押し込んでやっていくサッカーです。2点目を取るまでは割と繋(つな)げていたのですが、プレッシャーが掛かった場面や勝っている状況になると、自陣に引き込むようになってしまう。

――相手に押し込まれる状況になる、ということなの?

萬代 そうです。それでやられていなければ良いですけど、相手にうまくシュートを打たれる場面が増えてしまう。今日も結果的に、そうした展開になって失点をしている。そうした点に関して、もっともっとチームとして、やっていかないといけない。

――萬代くんは、JFLのカテゴリーのチームに移籍して来たわけだよね。自分自身、覚悟を持ってきたということなの?

萬代 まず今年Jに上がることが大事なことだと思います。自分のキャリアの中で、年齢的にもそうですが、変な話、セカンドキャリアを考えないといけない年齢(2月13日に33歳の誕生日を迎えた)に来ているわけです。いくら「自分ができる」と思っても、チームがなければ現役を終わらないといけない。でも、なんだろう、ここで今年J3への昇格を成し遂げられれば、自分がサッカーをやりたいという欲とか、J3に挑戦したいという意欲が湧いてくるだろうと思うのです。自分を評価してくれるチームがあるのなら、いま、ここで頑張らないといけないんです。

――Twitter(ツイッター)で萬代くんが投稿していたことだけど、青森の観客数は少ないでしょ。

萬代 そうですね。僕も調べてびっくりしました。例えばサポーターがスタジアムに入ってくれたのに、4位以内を逃したというのなら、自分たちの力不足だとなりますよね。もしも自分たちが4位以内に入って条件を満たしているのに、サポーターがスタジアムに規定人数に達していないから昇格できなかったという状態にはしたくないです。選手もやらないと、青森の人は絶対に興味を持ってくれない。だから、開幕3連戦は自分にとって重要だと思っていました。2勝1分けは悪くない。それでホーム開幕戦を迎えられるのは、青森の人にちょっとしたアピールになるのではないかと思います。自分は、この3連戦にそんな気持ちで臨みました。

――萬代くん自身は「J3に上げて」という条件があったから青森に来たの?

萬代 正直に言って「J3に昇格できます」ということがなければ、もう少し悩んだかもしれません。「J3に昇格できる状況を整える」という話があったので移籍を決めました。上を目指さないより目指せる方がいい。僕の性格上ですが、何かを達成したいという気持ちが強いんです。何かを成し遂げたとか達成したとか、そういう経験をしたことが、あまりないです。今季1年コンスタントに試合に出て、J3に昇格できればすごく嬉(うれ)しいことになります。

――ラインメール青森に来たのは、トライアウトからだったの?

萬代 はい、トライアウトは受けました。その後で青森からオファーをもらいました。

――移籍に関して迷いはなかった?

萬代 迷い、ありましたよ。トライアウトの時に、チームマネジャーの井上さんから挨拶はされたんですが、まさか青森に行くことになるとは、その時点では思わなかったですね。ただ、監督が(望月)達也さんだったことが、青森に来た理由です。

――ベガルタ仙台で一緒だったんだね。(萬代は2004-2007シーズンに所属。望月達也は2007年に監督として仙台を指揮)

萬代 もしも監督が達也さんじゃなかったら、違うチームを選択していたかもしれません。

――今季の具体的な目標は?

萬代 数字を決めると、いままでの経験からうまく行かないです(笑)。ただチームを勝たせられる選手でありたい。6-0の中の1点じゃなくて、1-0の中の1点を取れる選手でありたい。苦しい時に周りから頼られるような選手になりたいと、いま思います。

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