川本梅花 フットボールタクティクス

【連載】どうしてポゼッションをするのですか?【1日1回読むだけで身につくサッカーの見方の基礎知識】

【1日1回読むだけで身につくサッカーの見方の基礎知識】

どうしてポゼッションをするのですか?

チームでボールを保持することを「ポゼッション」と言います。では、ポゼッションすることで、チームにはどんなメリットがあるのでしょうか? 自分たちがボールを持っている限り、相手にボールを奪われることがないので、失点する機会を作られないことが挙げられます。ですが、ボールを保持して味方同士で回しているだけでは、自分たちが得点を奪うこともなくなります。

ポゼッションの最大の目的は、ボールを保持することで「数的優位」を作り出して、ゴールを奪うことにあります。サッカーの最初にして最後のテーマは、「ゴールを奪う」ことです。当然、ポゼッションもゴールを奪うための「手段」でしかありません。「手段」が「目的化」してしまえば、ボールを保持できるがゴールが遠いチームになってしまうのです。

ポゼッションをする「パスの距離」ですが、パスが長ければ長いだけミスが出てしまいます。したがって、5メートルkら10メートルの距離でのパス交換が望まれます。そうした距離でパスを交換しながら数的優位を作って相手ゴールに迫っていくのです。

大きく分けて、ポゼッションには3つのやり方があります。

①ボールを保持しながら数的優位を作ってゴールに向かう。

②試合に勝っているチームが、相手を疲れさせるためにボールを保持する。

③試合終了間際で、チームがリードしていて、相手陣内のコーナーフラッグのところでボールをキープして時間稼ぎをする。

以上の3つがポゼッションの目的であるのです。

川本梅花

 

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ