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フットボールカンボジア

カンボジアサッカーを理解する。真のカンボジア王者を賭けて戦うフンセンカップ(HSC)。

2007年に始まったカンボジア人選手だけで競われる全国規模の大会。

メットフォンカンボジアリーグと双璧をなすカンボジア国内二大大会の一つが2007年から開催されているフンセンカップだ。本大会は2006年にサオ・ソカー会長がサッカー協会会長に就任した際、サッカーの競技レベル向上と環境改革の一つとして開始された。外国人登録が可能なメットフォンリーグに対して、外国人は監督かスタッフとしてしか登録することが出来ず、カンボジア人選手のみで戦い抜く本大会は、MCL所属クラブに加えて全国のアマチュアチームにもグループリーグの出場権があることから真のカンボジア最強チーム決定戦とも言われている。

複雑な大会システム。組み合わせ抽選の機会も多く、運も勝敗を左右する。

加えて、MCLは5人の外国人選手の存在がチームの戦力に大きく影響する。よって質の高い外国人を獲得するだけの資金力が全体としての戦力に大きな影響を与える。そのため、MCLは上位と下位チームの差が歴然としており、下位チームが上位チームを上回る成績を収めることは非常に難しい。しかし、フンセンカップはカンボジア人だけで争われることでチーム間の戦力差が大幅に圧縮され、下位チームにも大きなチャンスがある。さらに本大会はグループリーグとベスト16までが総当たり形式、ベスト8が2チームずつのホームアンドアウエー形式、ベスト4からオリンピックスタジアムでセントラル開催の一回勝負と複雑な勝ち上がりの形式が取られている。そして、全国予選に当たるグループステージからベスト16、ベスト8、ベスト4とその都度組み合わせ抽選が行われる。そのため、ベスト16で強豪同士が同組になり潰し合いが起こったり、ベスト4まで下位チームが競り残ったりと組み合わせの運も結果に大きく影響を与える。事実、2013年にはナショナルポリスFC対ビルブライドユナイデッドFC(解散済み)と言うMCLの中堅チーム同士の決勝が行われナショナルポリスFCが優勝を果たしている。

ダブルタイトル獲得は全チームの悲願。

そんな背景もあって、フンセンカップはMCL以上にモチベーションになると話すカンボジア人選手も多い。しかし、このモチベーションの偏りによってもたらされる難しさもある。それはMCLとフンセンカップ両大会で優勝し同シーズンにダブルタイトルを獲得することだ。これまで、MCLとフンセンカップの二大大会は、その開催時期が毎年変動するのが常であり、MCL開催期間中にMCLを一時中断してフンセンカップの日程を差し込んできた。その事でカンボジア人選手は両大会に対して均等にモチベーションを維持することが難しく、フンセンカップで良い成績を残そうとするあまり、MCLの残り日程での調子を落としシーズン中盤以降に、チームの順位が急降下すると言う現象が起こってきた。ダブルタイトルの可能性を残すチームは、外国人選手を中心にチームのモチベーションマネージメントに力を注ぐが、一度切れてしまったカンボジア人選手の集中は中々取り戻すことができない。その為、フンセンカップが始まって以来ダブルタイトルの獲得は2008年のプノンペンエンパイアFC以来達成されていない。

そんな実力以外の難しさもあるフンセンカップだが、今年2019年シーズンは久しぶりにダブルタイトル獲得の期待が高まっている。MCLで単独首位に立っているプリアカンリッチ・スバイリエンFCがフンセンカップでもベスト4まで勝ち残っている。同チームはこれまで本大会で前身のプリアカンリッチFC時代を含めて最多の4度の優勝を誇っているチームだ。昨年、新たにアイルランド人監督を起用したがチームの主力選手が相次いで負傷し、散々たるシーズンを過ごした。監督もこれが我々の実力とは思っていない。私たちはポテンシャルのある選手を多く失っている。彼らが戻って来れば状況は変えることができると話していただけに、主力選手が復帰を果たした今シーズンに掛ける意気込みは計り知れない。昨シーズンの雪辱を果たし、久々のダブルタイトルを獲得できるのか注目が集まっている。

 

フンセンカップ歴代優勝チーム

2007 :ケメラFC
2008 :プノンペンエンパイアFC
2009 :プノンペンクラウンFC
2010 :ナショナルディフェンスFC
2011 :プリアカンリッチFC
2012 :プリアカンリッチFC
2013 :ナーガコープFC
2014 :ナショナルポリスFC
2015 :スバイリエンFC
2016 :ナショナルディフェンスFC
2017 :スバイリエンFC
2018 :ナショナルディフェンスFC

MCL歴代優勝チーム

2007:ナガコープFC
2008:プノンペン・エンパイアFC
2009:ナガコープFC
2010:プノンペンクラウンFC
2011:プノンペンクラウンFC
2012:ボンケット・ラバーフィールドFC
2013:スバイリエンFC
2014:プノンペンクラウンFC
2015:プノンペンクラウンFC
2016:ボンケット・アンコールFC
2017:ボンケット・アンコールFC
2018:ナーガワールドFC

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