「football fukuoka」中倉一志

J1第6節 vs神戸 井原監督(福岡)コメント

2016明治安田生命J1リーグ第6節
日時:2016年4月10日(日)13:05
会場:ノエビアスタジアム神戸/21,254人
結果:ヴィッセル神戸0-0アビスパ福岡

◎井原正巳監督;
Q:試合を振り返って
「今日も福岡のサポーターが大勢、ノエスタ駆け付けてくれて本当に感謝しています。J1リーグ6戦目で、まだ勝点3をプレゼントすることは出来ていませんが、今日の試合では、勝点1という最低限の結果は出せたのかなと思っています。試合に関して、神戸は、ナビスコカップを含めて連勝している調子のいいチームだということで、我々はしっかりとした守備から入ろうという狙いを持って試合に臨みました。その中で、90分間、選手たちはしっかりとブロックを作り、体を張り、最後のところで粘り強く、戦えたのかなと思っています。6試合を戦って、リーグ戦では初の無失点試合でしたので、それは次の試合にもつながるかなと思っています。反面、攻撃のところで、我々のいい形でボールを支配することが出来ず、神戸の圧力というものに押されて、前線へのロングボールを送る中で、セカンドボールを拾えなかったり、縦パスをタイトに潰されたりということがありました。その辺は、次の試合に向けて、しっかりと修正していかなければいけないと思っています。6戦を戦って、今日の試合で勝点を取って3にしたわけですが、無失点に抑えたこと、初めてアウェイで引き分けて勝点を持って帰れるということは、次につなげていきたいと思いますし、次の名古屋戦はホームゲームですから、何としても、サポーターの皆さんに勝点3をプレゼント出来るように、またしっかりと準備をしたいと思います」

Q:ダニルソン選手が後半30分過ぎに交代しましたが、その辺の意図というか、理由はどういうところにあったのでしょうか?
「まず、怪我あけということがありました。また、『どこまでもつのか』という状態での先発起用だったということと、前半が終わった後に、少し張りもあり、また行ってしまうと時間がかかるということもあって、疲労が見えてきたところで交代させました」

Q:後半、押し込まれる展開の中で、選手交代という点では、監督の中では、どのようなイメージを持ってベンチワークされていたのでしょうか?
「引き分けという中での交代でしたが、まず、金森と為田の交代は、もう少し前線で時間を作れて、我々が押上げる時間を作れる選手、そして、背後からのサポートを上手く活かしきれる選手を投入したいという意図がありました。もちろん、金森には縦への突破とスピードがあるのですが、疲れもあり、後半に入ってから、上手く攻撃の形を作り出せる時間が、徐々に少なくなってきたので代えたということです。ダニルソンについては、先ほどの質問の答えの通りです。右サイドの實藤は、そのままいく予定だったのですが、足がつってしまったので、やむを得ず交代という形になりました。もう1枚、前でカードが使えれば、攻撃のところ、最後にアイデア、工夫等が生まれたかなと思っています」

Q:試合前にネルシーニョ監督と対戦するのが楽しみと仰っていましたが、いま試合を終わって、どのようなお気持ちを感じていらっしゃいますか?
「本当に素晴らしいチームを作られているなと改めて実感しました。何人かけが人がいる中で、戦えるチームといいますか、我々には非常にフィジカルの強い選手がいるのですが、その選手たちに負けないといいますか、かなりタイトに攻撃のところを潰しに来ていましたし、そういうところは、ネルシーニョ監督が目指しているサッカーが、神戸にも浸透してきたなというふうに感じました。試合前に挨拶に行ったところ、試合が終わってからまた話そうと言われたので、終わった後に『頑張ってください』と言ったら、『お前が頑張れ』と言われました(笑)。フィジカルコーチや、GKコーチもレイソル時代に一緒にやったコーチだったので、そういう意味では、素晴らしい再会が出来ました。何とか勝って帰りたかったのですが、この勝点は、十分に次につながる1だと思っています」

【中倉一志=取材・構成・写真】
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