「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J1第16節・福岡-川崎】「首位から取った勝点1。今後のリーグ戦につながる」/井原正巳監督(福岡)

2016明治安田生命J1リーグ第16節
日時:2016年6月18日(土)19:04
会場:レベルファイブスタジアム/18,226人
結果:アビスパ福岡2-2川崎フロンターレ
得点:[福岡]金森(9分、15分)、[川崎]小林(42分)、大久保(72分)

◎井原正巳監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「今日は本当に多くのサポーターがレベスタに駆けつけてくれて、我々を後押ししてくれました。本当に感謝しています。相手が首位の川崎ということで、鹿島のゲーム次第では、今日、優勝が決まるというゲームでしたが、我々のホームスタジアムでの優勝の歓喜だけは阻止しようという気持ちで、ゲームに入りました。立ち上がりから非常に勢いを持って、アグレッシブに、いい形で入れたのかなと思っています。そして、いい形で先制点、追加点を奪うことができ、ゲームの流れを引き寄せたところはあると思います。ただ、前半終了間際の1失点というのが非常にもったいなかったのかなと思います。後半は、相手もかなり前に圧力をかけてくることは予想していましたし、そういう中で、組織的な守備を粘り強くやっていこうというところで、ある程度、狙いを持ったゲームができたのではないかと思っています。結果的にPKで1点を取られ、同点に終わってしまいましたが、この勝点1は、首位川崎相手に取った1ですし、今後のリーグ戦に必ずつなげていきたいと思いますし、つながる1なのではないかなと思っています。次節は、今節で首位に立った鹿島との試合になります。非常に激しく、厳しいゲームにはなるとは思いますし、アウェイでのゲームではありますが、今節と同じようなテンションで入れるように、また準備をしていきたいと思います」

Q:今日の2得点は、邦本選手と金森選手の良い連携から生まれたゴールだと思います。金森選手と邦本選手それぞれの評価を教えてください。
「今日はウェリントンを前に張らして、(金森)健志を左サイドで使いました。健志は、ナビスコカップでも右サイドでも使いましたが、しっかりとした守備から前に出ていける走力がありますし、また、邦本をトップ下で使うことによって、タメや時間が作れるので、そこからの攻撃の形というのをゲームプランとして考えていました。いつもとは少し形は違うかもしれませんが、フロンターレは攻撃的なチームなので、逆にスペースもあるというところで、健志の飛び出しというものが、今日は立ち上がりから行けたのかなと思います」

Q:首位相手にドローということで、良い部分もあったと思いますが、課題もあったと思います。収穫と課題それぞれ教えてください。
「収穫は、やはり首位の川崎さん相手に先制点、そして2点目を取った攻撃のところですね。セットプレーではありませんでしたが、スペースを上手く突きながら、素早い攻撃を仕掛けるという我々の狙いからの、健志の2得点だったと思います。また、アグレッシブな守備が立ち上がりからできたというのは、首位相手に弱腰になるのではなく、勇気を持って前から行けたということですし、そういう気持ちの部分は評価できるのではないかなと思います。反省点としては、やはり、その2点を守り切れなかったところです。もちろんピンチもたくさんありましたが、前半の終了間際の失点は、我々のミスから少し流れを崩してしまい、そこから失ったものでしたし、少し簡単にゴールを割らせてしまったのかなとは思っています。後半は、全体的な守備を少し修正しつつ、粘り強くは守れていたと思うのですが、フロンターレのゴールに迫る全員の姿勢であったり、ワンツーから、または背後を取る動き、縦パスの精度等は、攻撃のアイデアという部分では、我々が見習わなければいけないもので、すごく勉強させられるところがありました。それに対して、いかに良い形で守備をしていくかというところが今日の課題でしたが、何度か危ないシーンも作られましたので、そういうところは、より修正していきたいと思います」

Q:2点を取った後、ディフェンスラインを含めて、守備のところでばたついていた感じがありました。あればリードを奪ったことが要因だったのか、それとも、相手の攻撃に対応しきれなかったからなのでしょうか?
「我々自身の問題です。2点リードしているということもあり、ボールを奪ったことで少し安心をしてしまって、前へボールを運びたいところでバックパス、あるいは不用意な横パスをして、そこで、もう一度奪い返されたり、ショートカウンターを仕掛けられたりしていました。我々が奪ったボールから危険なシーンを作られたというところでは、守備の問題と言うよりも、攻撃のところの問題だと思っています。また、守備のところの問題点と言うことで言えば、前半から、少しアグレッシブに行きすぎた分、前半の途中から、少しずつ足が止まりだし、真中が空いてきたり、あるいは、パス&ゴーをされた相手に付いていけないシーンが、かなり出てきはじめて、そこから押し込まれるようになってしまったのが、ばたついた要因だと思っています」

Q:1stステージを1試合残して最下位か決まってしまいました。この順位と勝点に対して、どのように捉えていらっしゃるのでしょうか?
「サポーターのみなさんに対して申し訳ない順位だと思っていますし、また勝点に関しても、目標にも達しておらず、大変申し訳ないと言う気持ちでいます。ただ、我々は昨年、J2からJ1に上がって、今シーズンからJ1で戦っていく中で、まだまだ諦めずにやっていますし、首位相手に今日まようなゲームができるわけですから、それを続けていくしかないと思っていますし、1stステージの残り1試合と、2ndステージを含めて、最後まで可能性がある限り、残留という目標に向かって、チーム一丸となって頑張っていきたいと思います。成績に関しては、私の力不足があり、サポーターのみなさんに勝利を届けられていないので、なんとか、残り1試合と2ndステージで返せればなと思っています」

【武丸善章=取材/中倉一志=構成・写真】
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