「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【監督会見 天皇杯3回戦 札幌-福岡】「思った通りの難しいゲーム。重要な試合に勝利できた」/ペトロビッチ監督

天皇杯第98回全日本サッカー選手権大会 3回戦
日時:2018年7月11日(水)19:00キックオフ
会場:レベルファイブスタジアム/1,736人
結果:コンサドーレ札幌 4-0 アビスパ福岡
得点:[札幌]三好(12分)、ジェイ(59分)、チャナティップ(65分)、都倉(85分)

◎ミハイロ・ペトロビッチ監督(札幌);
Q:試合を振り返って
「我々札幌にとっては決して簡単なゲームではありませんでした。中断期に入って、ほぼ2カ月ぶりに公式戦を戦うということで、非常に難しい試合でした。もう一つ我々札幌にとって難しかった理由は気候の違いです。札幌と福岡では大きな気温差があり、札幌にとっては福岡の気候は非常に暑いものでした。終わってみれば4-0ということで、結果だけを見れば我々が快勝したように見えますが、決してスコアが示すほどの快勝ではなかったと感じています。福岡にもチャンスがあり、我々にもチャンスがあり、時間帯的に見れば、我々のいい時間帯もありましたが、試合を通して自分たちが狙いとすることがコンスタントに出せた試合ではありませんでした。

ただ札幌としては非常に重要な試合に勝利できたと思っています。来週からリーグ戦が再開しますが、リーグ戦を前にして、我々にとっては良いテストになったと思っていますし、夏場の試合で、札幌とは気温差が大きい中で、いかに自分たちが戦うのかという部分で、選手たちは勝ちたいという気持ちを前面に出して、走って、戦っていたと思います。この夏場の戦い、特にアウェイでの戦いの際には、札幌とアウェイの地の気温差というものは非常に大きなものがあると思うんですけれども、そういった中でも自分たちはできるんだということを、自分たち自身で示せたこと、それはゲームで確認できたと思いますし、選手にとっても自信になるのではないかと思います。

また、福岡は非常に経験のある選手がいるチームで、そういうチーム相手に非常に難しいゲームであると思っていましたが、思った通りの難しいゲームになりました。

天皇杯というのは非常に危険な大会であると私自身は捉えています。毎回、毎回、必ず驚きの結果が起こるのが天皇杯ですし、一発勝負で何が起こるか分からないのが天皇杯ですから、そういった意味では、今日は嬉しい勝利でしたし、札幌に帰って来週の川崎戦に向けて、いい準備ができる流れを作ることができた今日の試合だったと思います。ありがとうございました」

Q:来週からリーグ戦が再開します。選手の状態や出来というものは、監督自身はどのように評価されますか?
「ゲームの内容に関しては、まだまだ上げていかないといけないと今日のゲームを見て感じています。ただ、これからの1週間の練習の中で、しっかりと上げていけると私は思っています。問題があるとすれば、宮澤裕樹とキム・ミンテが次節は出場停止であるということ、三好康児は川崎からのレンタルで出場することができないということ、また、深井一希、進藤が怪我からやっと戻ってきたような状況の中で、数えればチームの半分にもあたる選手が、次の川崎戦に出られないかもしれない状況にあるということです。そういう中で、選手を上手く組み合わせながら川崎戦までにチームを仕上げていかなければいけません。それでも、難しい状況はありますけれども、私自身は、いい準備ができるではのないかと前向きに考えていますし、川崎はパスサッカーに優れた素晴らしいチームではありますけれども、我々は十分に対抗できるように、この1週間で仕上げていきたいなと思っています」

[中倉一志=取材・構成・写真]
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