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無料記事【高校サッカー】 全国高校サッカー選手権・群馬県予選準決勝  前橋育英4発快勝、決勝戦へ

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全国高校サッカー選手権・群馬県予選準決勝

前橋育英 榎本の2ゴールなどで4発快勝、決勝戦へ

 

 

 

【結果】

 

前橋育英 (4−0) 前橋商

前半  1−0

後半  3−0

 

【得点】

 

38分:飯島陸(育英)

42分:榎本樹(育英)

49分:榎本樹(育英)

70分:五十嵐理人(育英)

 

 

 

 

前橋育英、4ゴールでライバル前橋商を撃破

 

 

 

前半終了間際の育英の先制点がすべてだった。

 

育英は序盤からポゼッションをほぼ支配したものの、前橋商の4−4−2の守備ブロックを崩せず、我慢の時間帯が続いた。育英のゲームメーカー・田部井亮主将は「相手が予想していた以上に引いていたので、リズムを作ることができなかった」と現状を分析。DFラインではなく中盤でボールを動かすことを徹底、縦横のパスを駆使することで前橋商に揺さぶりをかけていく。

 

前半の前橋商の守備は、堅実だった。4−4−2の規則正しいブロックで相手の攻撃を網にかけていく。守備陣の距離が一定に保たれていたため、組織的なプレスが機能、ポゼッションこそ育英に許したものの、CB李守文、CB藤生春樹の両CBを軸に攻撃を弾き返していった。前橋商のゲームプランは前半をスコアレスで折り返すこと。前半終了間際までは、前橋商のプラン通りにゲームが進んだ。

 

均衡が破れたのは前半38分だった。J1新潟入りが決まっている大型左SB渡邊泰基のロングスローを榎本樹がヘッドでそらすと、そのこぼれ球を飯島陸が右足でつめて先制に成功する。飯島は「流れから取れなかったのでセットプレーを狙っていた。こぼれ球を拾って、冷静に決めることができた」と千金のゴールを振り返った。

 

前半を1−0で折り返した育英は後半に、その実力をみせつけた。後半2分の右CKを、榎本樹がヘッドで豪快で叩き込んで2−0とすると、ゲームの主導権を完全にたぐり寄せる。後半9分に、榎本がアウトへ流れる華麗なロングシュートを突き刺して3−0。後半30分には、途中出場の五十嵐理人がダメ押しヘッドを決めて4−0、勢いに乗った育英が前橋商を圧倒した。

 

 

前橋商・笠原恵太監督は「完敗です。後半20分まで(0−0で)耐えて、最後は高さで勝負をしたかったが前半最後に失点して、流れを取り戻せなかった。4点中3点がセットプレーからの失点だった。選手は頑張ってくれたがゴール前で身体的な差が出てしまった」と語った。

 

 

前橋育英・山田耕介監督は「前商が守備的な戦いをしてきたので、難しくなった。最終的には4点が入ったが、パスワークからのゴールや、ドリブルからのゴールがほしかった。この課題を確認して決勝戦へ向かいたい」と決勝へ向けて引き締めた。4年連続の全国切符を狙う育英は、ライバル前橋商撃破の勢いを糧に23日の決勝戦へ臨む。

 

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